ゲームプラス(Yahoo!ゲーム)がクラウドゲームの苦戦に終止符を打つ?
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こんにちは、技術営業部の中内です。
7/18にヤフーから「Yahoo!ゲーム ゲームプラス」がサービス開始しました。
HTML5ベースのゲームとクラウドゲームの2タイプのゲームが楽しめます。
HTML5のゲームは最近楽天がサービスインしBXD(バンダイナムコとドリコムが共同出資の新会社)がサービス発表しました。
- 楽天:Rakuten Games(楽天ゲームズ)
- BXD:サービス開始時期未定(2017/7/23時点)
なので、またブラウザゲームの波が来るのかなと思ってたんですが(ここに関しては以前ブロクを書きました)、「クラウドゲーム?ん?」と最初は思ってました。
でも、よく考えたら、、、この話は後半で書きます。
そもそもクラウドゲームとはなに?って話ですが
クラウドゲームとは
Wikipediaの説明です。
利用者のコントローラーの操作・マイクからの音声といった情報はインターネット回線・ケーブルテレビ回線を通じて送信され、それに基づいた演算・処理・通信は全てサーバー(クラウド)上で行われ、演算結果は単なる動画・音声として利用者の元へストリーミング配信される[4]。そのため、シンクライアントのように、性能がデバイスに依存されずに幅広く対応できる
簡単に言うとサーバ上でゲームを動かし動画として端末に送られてくるので、利用端末のスペックは高くなくてもむっちゃキレイなグラフィックでゲームが出来るということです。
そんな素晴らしいクラウドゲームですが提供会社は苦戦してます。
スクウェア・エニックス
2015/8/14 ストリーミングサービスDIVE INがサービス終了
2016/1/6 シンラ・テクノロジーが解散
シンラ・テクノロジーは、スクウェア・エニックスHDの子会社でクラウドゲームプラットフォームの立ち上げを目指していましたが、わずか1年半で解散しました。
G-cluster(ジークラスタ)
2016/5/23 提供元のGクラスタ・グローバル株式会社が倒産し、ブロードメディア株式会社の子会社であるブロードメディアGC株式会社が事業を継承しました。
PlayStation Now
高いという意見がやたら多いです。
twitter検索で”psnow 高い”と検索すると結構ヒットします。
確かに高い。。。
この金額では、休眠ユーザーは発生しないでしょうね。
苦戦したり値段が高いのには理由がある!!
当然です。
クラウドゲームの最大の弱点は2つあると考えてます。
- ゲームの遅延
- サーバー費用
この2つです。
まず1のゲーム遅延ですが、これはユーザー側に影響のある問題です。
ゲームの処理をサーバーで実行しクライアント端末には動画を送るという構造上、どうしても遅延は避けられません。RPGとかならまだしもコンマ何秒の世界の格闘ゲームやシューティングゲームは難しいでしょう。
サーバーとの物理的な距離がある場所でプレイするほど遅延は長くなります。
この問題を嫌うユーザーは一定層います。
そして2は提供企業側の問題です。
クラウドゲームの構造上、サーバー費用がかなりかかってきます。
プレイヤーが来ようが来なかろうが、サーバーは用意しておかないとならないのです。
PS Nowの利用料も企業努力の結果2,315円/月に抑えたという表現が正しいのでしょう。
では、なぜゲームプラスがいけるんじゃないかと思った理由ですが、、、
ヤフーには子会社にIDCフロンティアがあるから!!
IDCフロンティアとはサーバー会社です。巨大なデータセンターも持ってます。今なお拡張中です。
更には、NVIDIAの高性能GPU搭載のサーバーをユーザー提供するぐらいのバックボーンがあるのです。
参考ページ:IDCフロンティア、NVIDIA社の高性能GPUを時間課金で国内初提供
他のゲーム会社はサーバーインフラを新たに構築するか、サーバー会社から借りるかになると思いますが、いずれにしてもヤフーがIDCフロンティアを使う金額に比べると段違いに金額はかかってくると思います。
この問題はサービスを継続する上で大きなアドバンテージとなってくるはずなのです。
これでタイトルラインナップが充実し、遅延が気にならないユーザー層を取り込めれれば勝機があると思います。
因みにFF13をゲームプラスやりましたが、遅延はほぼ感じませんでした。
最後になりますが、ソニーにはSo-netがあるやんってツッコミは勘弁してください。