【人工衛星通信】AWS Ground Station【大まかに知ろう!】
システムソリューション部の中川です。
AWSの新サービスをいろいろ調べてみました。
その中に「AWS Ground Station」というものがあり、興味を持ちました。
AWSの公式サイトでは次のように説明されています。
衛星通信のコントロール、衛星データのダウンリンクおよび処理、衛星運営の迅速なスケーリングを可能にする、独自の地上ステーションインフラストラクチャーを構築または管理する必用のない、簡単で費用効率のよい完全管理されたサービス
https://aws.amazon.com/jp/ground-station/
まさか人工衛星までサービスに取り組むとは、AWSの技術展開規模には毎度驚きます。
衛星通信
サービス説明を読んでいてそもそも衛星通信の概要とは、と疑問が浮かびました。
https://www.ssc.slp.or.jp/faq/science-qa-box/qabox-communication/936.html
自分なりにざっくり解釈すると、地球規模の通信を可能にする
物理的に離れた場所のデータを入手できるといったところかな、と考えています。
活用方法
衛星通信について大まかに知ったところで、ではAWS Ground Stationってどんなことに利用できるのでしょう。
AWS Ground StationはAWSサービスに衛星アンテナ直接アクセスを提供して、ダウンロードされたデータをより速くシンプルに、そしてより費用効果のあるストレージおよび処理を可能にします。これにより天気予報または時間から分または秒間の災害映像のようなユースケースのためのデータ処理および分析時間を短縮できます。
https://aws.amazon.com/jp/ground-station/features/
読んでいて魅力的な文章ですね。
データダウンロードが効率よく行えるので、データ取得後は他のAWSサービスと兼ね合わせて
データ解析やら機械学習に利用したり、といった活用方法が想定されます。
申し込み
長々とAWS Ground Stationの概要を説明しましたが、どうやったら利用できるのか。
なんと次の5ステップで簡単に利用申請ができちゃいます!
1.AWSコンソールにログイン
2.AWS Gound Stantionを選択
3.基地局を選択
4.利用者情報を入力および利用リクエスト送信
5.リクエスト受理後、AWSから利用案内が届く
以上で利用申し込み手続きが完了しますが、1点気になることがあります。
分単位使用でと説明されていますが、具体的な金額が今のところ判明していません。
従量課金なのは確かですが、個人で利用するのはちょっと躊躇してしまい
すみませんがその辺は未検証です。
最後に
AWS Ground Stationについてまとめます。
・衛星通信を用いたサービスです。
・個人でも人工衛星を1分単位で利用可能になります。
・2019年4月時点で利用できる地上局は2つ(オハイオと米国西部オレゴン)です。
・フルマネージドです。
AWS Ground Stationで、データ分析やS3データ保存なんかも挑戦してみたかったのですが
費用面がネックなため、今回は試すまではいきませんでした。残念です。
衛星データ・通信について調べていて自覚したことがあります。
よく利用するGoogleMapの航空写真や天候のデータ分析等も、衛星データを利用しているのに
あまりにも生活に馴染みすぎていて、自覚せずに恩恵を受けていたことです。
ただ、生活の一部を例にして、ITサービスの便利さを知る機会になりましたので
もっと他のサービスも知りたい・調べたいと、興味が湧きました。
今は2リージョンしか基地局を展開してないようですが、2019年には拠点に増やすようで
また情報が公開されれば、サービスそのものを試してみたいところです。
では、ここまで読んでくださってありがとうございました。