すっかり日常になってしまった異常な1年を過ごし感じたこと考えたこと
開発部の佐藤大です。
先に言っておきます。
「ありふれた話題でつまらなくて申し訳ない。」
年明け早々の1月8日に2021年最初の緊急事態宣言に突入、
その後解除されたと思えば再度の突入を繰り返し、
9月末まで全4回の緊急事態宣言に明け暮れた1年でしたね。
まんぼう(蔓延防止法)期間も含めると平穏な日々は9月末までで
延べ1ヶ月も無いという1年でした!
https://www.kwm.co.jp/blog/state-of-emergency/
正直、緊急事態宣言が日常になってしまい緊張感はやや薄れた部分がありましたが
毎日の仕事もプライベートも実質活動が制限され行動が大きく変わった1年でした。
仕事の形も戸惑っていた昨年とは違い、
世界中が直接人に会わないやり方に慣れてきて大きく変わりました。
ということで
今回はせっかく年末にブログを書くことになったので
すっかり日常になってしまった異常な1年を過ごし感じたこと考えたことを書きます
(誰需要)
2021年、開発業務で思ったこと
お客さんと顔を突き合わせ行っていた要件定義も
ON LINEでのミーティングとチャットがメインになりました。
つい先ほども期待の若手エンジニアと話しました。
開発するシステムが現場で使われるイメージをしっかりお客さんと共有して持てているか。
チャットはちょっとしたやり取りには便利ですが、
立て込んだ内容の場合にはただでさえすれ違いが起こりがちなことに加え、
お互いの温度感が伝わりにくいので大事に考えていかないといけないところです。
チャットでお客さんから返信が返ってこない時もあります。
そんな時思いました。
うちはやっていることがPCに向かってる仕事だから即レスが当たり前。
だけど、お客さんは違うかもしれません。
業務で外に出ていたり、チャットに慣れていないお客さんもいるかと思います。
最近嫌がられる電話などでの連絡で直接話をする事が
時には見直されるべきなのかもしれないと思ったりしました。
弊社にはコロナ禍でエンジニア歴をスタートした若手も多数在籍しています。
現在(コロナ禍での)のやり方だけが当たり前になってしまっていないか。
お客さんにとって何が良いのかケースバイケースで連絡手段を考える。
過度に便利なツールだけに頼るだけではなく適切にツールを使いこなすこと
を考えていくこと、教育していくことが必要だと思っています。
ON LINE、デジタルの便利な部分と、あえてOFF LINE、アナログが良いところを見極め、
本当の意味でツールを使いこなすハイブリッドな働き方を目指せるといいですね。
2021年、営業活動で思ったこと
10月以降は緊急事態宣言等は明けましたが、
すっかり定着したON LINEでの打合せが中心でした。
ここ数日、年末のご挨拶周りで久しぶりにお客さんに会いに出ました。
やっぱり短い時間でも直接会えると嬉しいし俺、仕事やってる感を感じます。
なんか忘れかけてた自分に気付きました。
ON LINEは確かに便利なんですが
前後の余白が無いのでどこまで行っても味気無いんですよね・・・自分には。
ただ、そうも言っていられないので
今年はお客さんに会ってなんぼの昭和ストロングスタイルから、
柄にもなくインバウンド需要を作れないかなと考えてみたりして
開発部独自のHPを立ち上げてみたりもしました。
https://sekarakulab.beyondjapan.com
正確には自分は何もしていないのですが・・・シュッとした感じに仕上がりました。
有能なマーケティングチームさまと
業務で忙しい中、文句を言いながら頑張ってくれた開発メンバーのおかげです。
ありがとうございます!
もう一つ(おまけ)
今までは人に会って教えて頂いていた情報、知識を本に頼ることが増えた気がしています。
元々読書が趣味なのでぼちぼち読んではいたのですが、
家での時間が増えたことで今までよりも読書量が増えた1年でした。
と、無理やり流れを作ったところで・・・
今年の3冊
・起業の天才
江副浩正 8兆円企業リクルートを作った男
東洋経済新報社 大西康之著
https://str.toyokeizai.net/books/9784492062166/
言葉だけ知っていたリクルート事件とはどんな出来事だったのかを知りたくなり読んでみました。
この本を読んでクラウドサービスが日本で生まれた可能性があったことを知り今年1番驚いた!
と同時に今も変わらない部分が多い大手主導の日本のIT業界の閉塞感の根源が見えてなんか沁みた・・・
1点だけあれなのは・・・
帯に書かれている「おまえら、もっといかがわしくなれ」ってワード・・・
江副さん言ったやつじゃないやん・・・
・嫌われた監督
落合博満は中日をどう変えたのか
文藝春秋 鈴木忠平著
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163914411
監督落合が何を思い采配を振るっていたか選手一人一人のエピソードを通じ語られる。
冒頭の川崎憲次郎のエピソードと森野のエピソードが特に印象的だった。
定点観測をすることで落合の目にだけ見えていた景色が語られた時、そこに痺れる、憧れる。
個人的には今年ベストの1冊。
・最後の将軍
文春文庫 司馬遼太郎著
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167105655
今更感満載、なんで今まで読んでいなかったんだろうか・・・の一冊。
大河ドラマはほぼみていないけど昔からすごい人だとは思ってましたよ、すみません。
勝者の歴史の裏にあった慶喜の決断。
家康公以来の英傑と言われた慶喜だからこそ見えていた時勢の流れ、情勢。
今まで弱腰な将軍だなと思っていた部分が全部ひっくり返った。
さすがの司馬先生、一気読みでした!
まとめ
人間って適応するんだなと強く感じながら過ごした1年でした。
自分はどこまでいっても古いタイプの人間なので
本来アナログなコミュニケーション、関係性がベースにある上で
デジタル、ITはそれを補う、より便利に使われるものという考え方です。
その考え方が逆転してしまい
デジタル、ITに甘えてしまっている自分がいるのも確かです。
来る2022年は原点に立ち戻りツールに使われすぎない年にしていこうと思ってます。
デジタル、ITの開発に関わる立場の人間として
何か忘れてはいけないものがあるよなと感じることが最近多いので今回はそんな内容で書かせてもらいました。
相変わらずダラダラと書いてしまいました・・・。
今年の3冊はもし興味持たれた方いらっしゃいましたら
年末年始にでもゆっくり読んでみて下さいませ。
現在諸々仕込み中の来年取り組んでいきたいキーワードはこんな感じです。
・NFT
・e-Sports
・IoT
お問い合わせはぜひこちらに!(2度目)
https://sekarakulab.beyondjapan.com
ということで、
それではみなさん本年も本当にお世話になりました。
良いお年をお迎えくださいませ。
来年もどうぞよろしくお願いいたします!