カナダオフィスの設立について
ビヨンド代表の原岡です!
今回はビヨンドの海外拠点、カナダオフィス(Beyond GTA .inc)の設立についてお伝えします。
カナダオフィス設立のきっかけ
もともとビヨンドは設立以来10年に渡り、データセンターで物理サーバー(ホスティングやオンプレミス)の構築・運用をおこなっていました。
しかし、2017年に当時利用していたデータセンターが閉鎖を迎えることになったので、その際に物理サーバーを一新してクラウドへ全てのシステムを移管しました。これによって場所を縛られず業務ができるようになりましたが、その一方で24時間運用の夜勤によるエンジニアの業務や体調、採用面での課題は抱えたままでした。
そこで「夜勤をより良くするには?」という課題から生まれたのが、時差を利用して深夜帯の業務をおこない、夜勤を昼間の仕事に転換するというアイデアです。
このアイデアを思い付いた時に世界地図を見ながらどこがいいだろう?と検討したところ、南米は遠いし治安もすこし心配、アメリカは物価が高いといった条件から、拠点の場所に最適なのはカナダのトロントじゃないか、という結論に至りました。過去に短期留学でカナダに行った経験も手伝って、「トロントに行こう!」と決めました。
立ち上げのプロセス
とはいえ行くことが決まっても、最初は何も計画も伝手もまったくない中、手探りでプロジェクトをスタートしました。まずはインフラ部門の技術責任者である佐藤聖賢の「行くよ!」の一言で立ち上げメンバーが決まりました。
次に、大阪以外にビヨンドの拠点がなかったため、いきなり海外はハードルが高すぎるな、ということで徳島県三好市にサテライト拠点「四国オフィス」を設立し、インフラ運用をおこなって離れた場所でも運用ができる体制を整えました。
四国オフィスが立ち上げをしている間に、カナダ大使館の方々と繋がることができ、その協力を得て、トロントの隣町のミシサガ市が紹介していただきました。2019年4月にはカナダへの視察をおこない、法務や会計、人事関係の方々とのミーティングを通じて登記をおこない、2019年10月に Beyond GTA .inc の法人登記が完了しました。
実務のスタート
2020年4月に業務を開始する予定でしたが、コロナの緊急事態宣言のため実務開始を延期していました。
その後、2020年10月の規制が緩んだ時期に、佐藤が1人でトロント行きを決行。何とか入国しそこからは順調にできるかと思いきや、到着直後にトロントはロックダウンとなり、外出が制限される中でのスタートとなりました。
しかしその1ヵ月後には、もう一人の立ち上げメンバーである、ウズベキスタン出身の新卒2年目社員アボスベクがカナダに到着し、運用業務を徐々にカナダにおこなっていきました。春にはさらに優秀なメンバー2名を現地で迎え入れ、2021年10月には夜勤を完全にカナダに移管しました。これにより、ビヨンドの24時間体制は大きく変わることができました。
カナダオフィスの成果と今後の展望
カナダオフィスの設立により、夜勤がなくなり、会社の営業時間が24時間から15時間に短縮し、それにつれてメンバーの帰宅時間も徐々に早くなり労働環境が向上しました。また夜間の業務が安定することにより、運用品質も向上しました。
さらに、夜間作業費用がゼロになり、広報や採用にも徐々に良い影響が出てきました。社内では英語学習への意識も高まっており、プラスの効果がとても大きかったです。
2022年10月には取締役の森田がカナダに赴任し、本格的にカナダ現地で営業活動をおこなっています。今後は、カナダ・アメリカでの新たなサービス展開や、逆に日本で北米のお客様の夜間業務をおこなうなど、現地でもビジネスを拡大し、根を下ろしていくという新たな挑戦を始めています。また、自社サービスの英語化や、カナダ企業が提供するサービスの日本版ローカライズなど、国境を越えた新しい可能性にも挑戦していきたいと思います。
これからもビヨンドは柔軟で前向きな挑戦を続け、「世界に通用するサービスを創る」ことを目標に、グローバルに事業を展開していきます。
※ 北米でのサービス内容は下記をご覧ください ※
https://beyondjapan.com/service/china-msp
https://beyondjapan.com/service/north-america-msp/