クラウド型 WAFサービス「Scutum」
Scutum について
Scutum(スキュータム)は、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングに代表される、Webアプリケーションの脆弱性から顧客を守る「クラウド型(SaaS型)Webアプリケーションファイアウォール(WAF)サービス」です。リクエストに応じて動的なページを生成したりするタイプのWebサイトを、不正な攻撃から守る役割を果たします。
一般的なファイアウォールとは異なり、データの中身をアプリケーションレベルで解析できるので、小規模サイトからクラウドコンピューティング環境まで、柔軟に対応したWebアプリケーションセキュリティをご提供します。
Scutum の特徴
従来のWAFの常識を変えた、クラウドモデル(SaaSモデル)
従来の一般的なWAFソリューションでは、ハードウェア上のアプライアンス・サーバーに組み込むソフトウェアの形で提供され、自社での運用を前提とされているので、サーバーやネットワークの複雑な設定変更作業など、安定したWAF運用を維持するためにはエンジニアへの負担が大きいものでした。このように、WAF 自体のコンセプトは非常に優れたものでありながらも、実際にはそれほど普及に至らなかったというのが現状です。
Scutum では、従来の WAF に関する課題を克服するためにクラウド型(SaaS型)となっており、Scutumセンターを経由する形でWebアプリケーションファイアウォールの機能を提供しています。
また お客様のWebサーバーが本来持つIPアドレスを、ScutumサービスのIPアドレスとなるように、DNS の設定を変更するだけで設定が完了するため、余分な自前の設備を持つことなく、より安全なWebサービス環境を構築することが可能です。
主なセキュリティ機能
Webサイトへの通信を、DNS変更によりそのままScutum(スキュータム)センターで中継し、その過程で不正な通信を監視・遮断します。
1 | ブロック機能 | Webサイトに対する攻撃と思われる通信を遮断する機能 |
---|---|---|
2 | モニタリング機能 | Webサイトに対する攻撃と思われる通信を記録する機能 (通信自体は遮断されません) |
3 | 防御ログ閲覧機能 | ブロック(モニタリング)した通信をログとして保存し、閲覧できる機能 |
4 | レポート機能 | 下記の内容を管理画面上で報告する機能 ・攻撃元(IPアドレス)TOP5 ・攻撃種別 TOP5 ・防御ログの月別ダウンロード |
5 | ソフトウェア更新機能 | 防御効果の向上させる為、ソフトウェアを更新する機能 |
6 | 防御ロジック更新機能 | 防御効果の向上を図るため、不正な通信パターンを随時最新の状態に更新する機能 |
7 | 特定URL除外機能 | Webサイト中のWAF機能を利用したくない箇所を防御対象から除外する機能 |
8 | IPアドレス拒否 / 許可設定機能 |
特定のIPアドレスからの通信を拒否、もしくは特定のIPアドレスからの通信のみ許可する機能 |
9 | 脆弱性検査用 IPアドレス管理機能 |
Webサイトへの脆弱性診断等を行う際、設定したIPアドレスからの通信について ブロック / モニタリングを行わない機能 |
10 | SSL / TLS通信機能 | 暗号化された通信についても解読し、防御する機能 |
11 | API機能 | Scutum で検知した防御ログや詳細な攻撃リクエスト内容を、API経由で取得できる機能 |
防御できる主な攻撃
Webアプリケーションの脆弱性に対する主要な攻撃の多くをカバーしています。新たな脆弱性についても、随時防御ロジックを更新して対応するため、お客様側では特に意識することなく、最新のセキュリティ対策を維持することが可能です。
攻撃区分 | 攻撃名称 |
---|---|
認証 | 総当り |
パスワードリスト攻撃 | |
クライアント側での攻撃 | クロスサイトスクリプティング |
CSRF(クロスサイトリクエストフォージェリ) ※ 有償のカスタマイズ対応 |
|
コマンドでの実行 | SQLインジェクション |
バッファオーバーフロー | |
OSコマンドインジェクション | |
XPathインジェクション | |
書式文字列攻撃 | |
LDAPインジェクション | |
SSIインジェクション | |
リモートファイルインクルージョン | |
安全でないデシリアライゼーション(Java / PHP) | |
情報公開 | ディレクトリインデクシング ※ 有償のカスタマイズ対応 |
情報漏えい | |
パストラバーサル | |
リソースの位置を推測 | |
XXEの脆弱性を狙った攻撃 | |
特定ミドルウェア / フレームワークなどを 狙った攻撃 |
ShellShock攻撃 |
Apache Struts2の脆弱性を狙った攻撃(OGNLインジェクションなど) | |
POODLE攻撃 | |
SSL BEAST攻撃 | |
HTTPリクエストスマグリング | |
マルウェア拡散 | ドライブバイダウンロード攻撃(ガンブラーによるウイルス拡散など) |
サービス運用妨害 | プラットフォームの脆弱性をついたDoS攻撃(ApacheKiller、hashDoSなど) |
少数IPアドレスからのDoS攻撃(大量正常通信、Slowloris、SYN flood攻撃など) | |
多数IPアドレスからのDDoS攻撃 ※ 有償のオプション対応 |
管理者機能一覧
管理機能は、ご契約者様専用ページ内の個別管理画面から、Webブラウザ経由で手軽かつセキュアにご利用いただけます。
1 | WAF機能制御 |
---|---|
2 | Webサーバーの設定 |
3 | IPアドレス拒否 / 許可の設定 |
4 | SSL / TLSの設定(接続を許可する SSL / TLSバージョン・暗号スイートを選択) |
5 | ログ閲覧 |
6 | SSL証明書の更新 |
7 | 除外URLの設定 |
8 | パスワードの変更 |
9 | メールアドレスの変更 |
10 | APIキーの管理 |
11 | キャプチャ機能の管理 ※ オプション対応 |