【ビジュアルアーツ様】「偽りのアリス」開発秘話を聞いてみた
広報・採用担当の藤沢です。
今回は「お客様訪問シリーズ」の第1弾です。
2019年10月3日にビジュアルアーツ様から、スマホ向け放置系RPG「偽りのアリス」がリリースされました!
今回、ビヨンドは「偽りのアリス」の
- クラウド/サーバー 設計構築
- 負荷試験
- 24時間365日運用保守
を担当させていただいております。
ということで、「偽りのアリス」リリースにあたって、なぜビヨンドを選んでいただけたのか?ということを探るべく、ビジュアルアーツ様へお邪魔しインタビューしてきました!
▲ 右:株式会社ビジュアルアーツ 開発本部 ICT事業部 ディレクター 武内さん
▲エンジニアの山田さんにはオンラインで東京オフィスからインタビューに応じていただきました…!
ビジュアルアーツさんは何の会社?
今回は、弊社がサーバ保守をさせていただいている、「偽りのアリス」についてお聞きしていきたいと思います。よろしくお願いします!
まずは、御社がどういった事業をされているのかざっくりと教えてください。
基本的にはPCゲームの製作、アニメの製作などを行っています。
そうですね、少なくても年に1度か2度くらいは。弊社側で作ったり、もしくは参画もしていただいたりという感じですね。
そうですね。過去にアニメ化された楽曲をオーケストラバージョンでやったり、コンサート的なイベントも行ったりしています。
うちは元々音楽が強くて、ソーシャルゲームは5、6年前から始めたという感じです。
なるほど!ソーシャルゲームの製作となると、シナリオの作成から入るんですか?
そうですね。今まではゲームもしくはアニメの事業のほうで「
key」が作ったタイトルをベースに企画を行って、ソーシャルゲームに落としこむ形でゲームを製作していましたが、今作に関しては初めての我々のチームのみで作ったオリジナルのゲームです。
key 公式サイト:http://key.visualarts.gr.jp/
そうなんですね!キャラクターも1から考えるんですか?
今回に関するとそうですね、声優さんも1から全員、キャラクター分のアサインもさせていただいて。
すごいですね!!あのー、私の好きな「某・魔法少女アニメ」の声優さんと、「偽りのアリス」の声優さんが同じだったのでテンション上がってました。
あっ、そうですね。あの~まさにおっしゃる通りで、僕もその「某・魔法少女アニメ」が好きなんです(笑)
豪華声優陣の情報:https://itsuali.jp/character.html
はい、もうそのまま。基本的にキャスティングに関しては割と趣味で(笑)この人が好きなんでこの人にする、みたいな。
そういった面ではオリジナルでやっているのは楽しい部分ではありますね。自分の趣味で作れますので。
それはかなり楽しいですね。でも、ストーリーも考えて開発もするというのは大変ですよね。
シナリオのほうも、私と本作のシナリオライター「富岡征士郎」が大枠の世界観をある程度決めたうえで、富岡が世界観の深掘りとキャラクター1人1人の深掘りをするっていう感じですね。
偽りのアリスは主人公が3人から選べますが、それぞれで物語も変わるんですか?
▲主人公はこの3人から選べます
基本の大筋は変わらないんですけど、何かあった時の口調は少し変化があります。
なるほど。ちなみに私は狩人の子を選んだんですけど、ほかの2人のボイスもちゃんと聞けるようになっていたので嬉しかったです。
はい。その辺は声優さんも有名な方を起用しているので、1つのフックになるのかなということで。
ありがとうございます。堪能させていただきました(笑)
なぜビヨンドを選んでいただけたのか?
ここからはビヨンドのサービスについてのお話になります。
前回のインタビューをさせていただいたときからお付き合いさせていただいているのですが、今回もビヨンドにお願いしていただいたということで、弊社を選んでくださった理由は何かあるのでしょうか?
会社に専業のサーバーサイドエンジニアが私しかいなくてですね。
このゲームを開発する当初は別のプロジェクトをやっていたので、最初はサーバーサイドエンジニアがゼロだったんですね。
はい。なのでその6人がすべてで。極小にもほどがある(笑)
それで1つのゲームができるっていうのがすごいです。6人の力というのが。
で、クライアントのエンジニアがサーバサイドも兼任していたのですが、やっぱり専門じゃないのでわからないという状態で。前回の作品ときはほとんどビヨンドさんで全部やってもらったので、やっぱり繋がっていたところのほうがお互いのことを分かっていますし、今回もお願いしようというのがありました。
まさにそうするしかないところまで追い込まれていました(笑)
前回よりも丸投げ度合いは増えているんじゃないかと思います。
やはり前回のタイトルで滞りなく対応していただいていましたので、他に投げるということも特に考えずに、最初から「サーバーはビヨンドさん」というのを決めていました。
あとは、ビヨンドさんが大阪の会社だったというもの大きいですね。来ていただけるじゃないですか。
距離的に近いしお願いし続けている理由かなと思います。
なるほど、大阪で良かったです(笑)最近は横浜オフィスもできたので、東京のオフィスにもすぐ駆け付けられると思います!
じゃあもし山田に何かあったときは。大阪と東京両方で。
「偽りのアリス」運用の課題は?
運用を開始するうえで、こういう課題があるな、ということは何かありましたか?
やはり、弊社に人がいないことですね。ビヨンドさんは割と柔軟なイメージがありますので、「ちょっと考えるの手伝ってくれませんか?」とかも聞けるのが助かりました。
ちょっとした相談でもチャットですぐ投げれますもんね。
メンバーがすぐ聞けて、答えがすぐ返ってくるというのがありがたかったです。
その辺りは非常に心強かったです。チームにはサーバーサイドがゼロで、それじゃまずいなということで基本的には何かあったらすぐにビヨンドさんに聞くっていう体制でした。
サーバーサイドのプログラム自体は前回私がいたころのものが残っていたんですけどインフラは分からん、というのがありましたね。
とりあえずビヨンドさんに聞いてみよう、ということが多かったですね。開発中もリリース後も心強かったかなと思います。
良かったです。「お客様の本業に専念してください!」という気持ちでやっていますので、まさにそれが叶っている状態ということですね。
本当にそうですね。専任ゼロでもできるんやっていう(笑)
これはかなりすごい話だなと思うんですけど、ゲームのローンチ日にサーバー担当が誰もいないっていうのが前代未聞だと思います(笑)
でもインフラ周りに関してはビヨンドさんにやっていただいているので、あんまり気にしなくて良かったかなと。
それも含めてビヨンドさんにお願いしてよかったなと思います。
では、こういうことやってほしいな、みたいな要望とかってあったりしますか?こういったときに助けてほしい!みたいな。
前作のとき私が「これはさすがに無理やろ」みたいなのは言わなかったんですよ。でも今回ログを見てると、「それは聞くことじゃないやろ」みたいこともやってくれているので、何でもやってくれるなぁ~と思いました。
確かに、うちはなんでも屋さんというか、縛りがないですからね。時間も、定時を過ぎたら質問は受け付けません、みたいなこともないですから。
今回は負荷試験の実行とかもお願いしてやっていただいたので、こういうところもやってくれるんだなぁと。
そうですね!一応「フカミル」っていうサービス名でやっています。
フカミル サービスページ:https://beyondjapan.com/service/loadtest/
うちのサービスとして推しているところではあります。
非常に助かりました。シナリオを書くのも難しいですし、正直、負荷試験もやったことない人間しかいないので。負荷試験とは?みたいな(笑)
そんなところからスタートだったので。「わっかんないなぁ、ビヨンドさんがやってくれるんだったら全部お願いしよう!」みたいな(笑)
もう、お願いできることは全部お願いしようと。何でもかんでもビヨンドさんにお願いしてました。
最近は、これやって欲しいってのを大阪のエンジニアから依頼されるんですけど、「それ全部ビヨンドさんに投げたほうが良いですよ」って言ってます(笑)
弊社のエンジニアが張り付いているのでいつでも投げてください(笑)
今後のビジュアルアーツさんはどう進んでいくのか?
では、最後の質問になるのですが、今後サービスをこういう風に展開させていきたいな、といったお気持ちはありますか?
なるほど、そうですね。まず現状のサービスに関しては、どんどんユーザーさんに数を大きくしていって、5倍、10倍と大きくしていきたいなと思います。ゲームの内容も世界観とかをすごく考えたものなので、可能かどうかはなかなか難しいお話かもしれないんですけど、メディアミックスしたいですね。例えばアニメに落とし込むとか。
そうですよね!声優さんも豪華ですし、ストーリーもしっかりしているので、アニメ化されたら面白いだろうなぁと感じました。
それを目標としてやっていきたいなぁと。大きくなれば様々な声優さんをどんどん器用できるかもしれないですし。私が好きだっていうのもあるんですけど。
楽しいですねぇ。唯一やってて楽しい仕事だなぁと(笑)
自分が考えた台詞をしゃべってくれてるってめっちゃ嬉しいですよね。
そうですね。全然関係ないテキストも入れたろかな、とか。自分の名前入れたろかな、とか(笑)たまに思います。
こういうストーリーなんで、って言って(笑)いやぁ~いいですね。楽しそう。
そういった感じでメディアミックスも多きな一つの目標にしています。チームとしては、現状1本なんですけど、このタイトルが大きくなれば開発の規模もどんどん大きくしていって、ほかのタイトルも並行して開発や運営をまだまだ行っていきたいな、と思います。
もちろんソーシャルゲームに限らず、これは完全に私の趣味なんですけど、Vtuberが好きなので、僕はこのタイトルが売れたらその流れでVtuberも作るという目標があります。
へぇー!それはまた違った開発が必要になりますよね。
そうですね、まったく違ったものになると思うので色々難しいこともあるかなと思うんですけど、楽しみの1つではあります。
Vtuberも最近すごいですよね。仮想空間でアイドルが歌っているのを仮想空間の中で観たり。
そうですね。めちゃくちゃハマっててずっと観てます(笑)ああいう2次元と3次元の間のコンテンツというのは最近どんどん出てきているので、新しいなと思いましたし、きっとこういう風なものはこれからもっと普及していくし、個人個人が持つような時代が来るんじゃないかなぁと思いますね。そういった部分も開発とか運営をできたらなぁという想いがありますね。
っていうのは建前で、ほぼほぼ僕の趣味でやりたいからっていうのが理由なんですけどね(笑)
でもそういうものですよね。やりたいことをやるっていうのが楽しいですよね。
「偽りのアリス」のこれから
▲「丁寧すぎる障害対応」としてTwitterで話題になった、偽りのアリス公式アカウント
今、運用している「偽りのアリス」は、ユーザーさんの意見も取り入れたりしてらっしゃるんですか?
そうですね、現状でユーザーさんの意見は取り入れようとしているところで、Twitterもしくはお問い合わせなどでいただいた意見は、すぐに実装できそうなものであれば即座に取り入れたり、「よし、これは明後日入れよう」みたいな。
すぐできそうなものは可能な限り拾っていってます。もちろん難しい意見もあるんですけど。
その中でも同一の意見だったり、チームの中でも共感できる意見があった場合っていうのは、実装可能かどうかの検討を行って即座に実装するっていうような形ですね。
1番早いものだと、メンテナンスに入る1時間前に出た意見を即座に取り入れるっていうこともありました。もちろん実装の難易度も低かったものでしたので、これぐらいだったらすぐできるよっていうのなら。
柔軟性がすごいですね。昨日も緊急メンテナンスをされていましたよね?
一応山田がいたころの「Rewrite IgnisMemoria」のときは最短で3分だったこともあります。ユーザーさんからは「カップラーメンテ」って言われました(笑)
3分というのは告知しておいて、実際に3分で終わらせるということですよね?
でも自分の言ったことなので、3分で終わらせなきゃ!みたいな(笑)
ユーザーさんのTwitterとかゲーム内にもチャットがありますので、そこを確認して、一部のサーバーにバグがあるとかだったら、即座に一旦サーバーを止めさせてもらって、原因を突き止めて修正する、というのをやらせていただいた感じですね。
ゲーム内のチャットを見ていると、かなりやりこんでいる方が多くて、研究されてるなぁ!と感じるコメントがたくさんありますよね。
そうですね、非常に的確な意見をおっしゃってくれるユーザーさんもいて、他業種の協力していただいている方も、なぜかめちゃくちゃ課金してやってくれているので、何やってんすか(笑)みたいな。そういった定期的にワールドの中で出た意見をまとめてくれて「まとめておきました!」みたいな文面が送られてきたりとかして
すごいですね!(笑)それで言ったらもうユーザーさんもチームメンバーみたいなものですね。
そうですね。なかなかご要望をすべて叶えるっていうのは難しい部分もあるんですけど、ユーザーさんと一緒に作っていくっていうのようなイメージですね。今後も可能な限りユーザーさんのご意見も取り入れていけたらなぁと思っています。
なるほど、そこがソーシャルゲームの良いところですよね。サービスが続く限り運用も続くので、弊社も一緒にがんばらせていただきます!
本日は貴重なお話をたくさんお聞かせいただきありがとうございました。引き続きどうぞよろしくお願いします!
これからもビヨンドが支えます!!
「偽りのアリス」はたくさんのユーザーさんに恵まれ人気コンテンツとなっております。ユーザーさんが快適にゲームを楽しむために、ビヨンドも裏側からコンテンツを支え続けます。
インタビューに応じていただいたビジュアルアーツ様、ありがとうございました!!