古いバージョンのApacheやPHPが必要な場合(Linux版)
目次
インフラエンジニアの伊藤です。
普段作業している際、お客様の環境に合わせたLAMP環境を用意して検証する場合に、古いバージョンのミドルウェアが必要になることがあります。
今回は古いバージョンを用意する理由やリスクについて軽く解説しています。各種ミドルウェアのDL先についても記載しているので、必要な方は記事の最後まで飛ばしてダウンロードしてください。
古いバージョンが必要になる理由
使用している環境に制限がかかっている場合や、古いバージョンを使用している方が良い状況で用意することが多いです。
レガシーシステムとの互換性
現在使用しているシステムやアプリケーションが古くレガシーシステムと化している場合、特定の古いバージョンのApacheやPHPでしか動作しない場合があります。
新しいバージョンでは、問題や修正の必要があった要素が削除されたり仕様変更が行われたりするため、そのままバージョンを新しくしても正しく動作しない可能性があります。
また、システムの改修に多大なコストや時間がかかる場合、既存の環境を維持するために古いバージョンを使用することがあります。
アプリケーション側の問題
一部の開発が停止していたり古くなったアプリケーションでは、特定の古いバージョンのApacheやPHPを動作要件としている場合があります。
これらのアプリケーションを利用し続けるためには、その要件を満たす環境を構築する必要があります。
開発・検証環境での利用
互換性テストの一環として、新しいバージョンのPHPやApacheで開発されたシステムが古い環境でも正しく動作するかを確認するために、意図的に古いバージョンの環境を構築することがあります。
注意すべきこと
古いバージョンのApacheやPHPの使用する事は、セキュリティリスクを高めてしまう危険性があります。
古いバージョンには既に公開されている脆弱性が含まれていることが多く、EOLサポートも終了している場合がほとんどです。
可能な限り、新しいバージョンへの移行やシステムのアップデートを検討することが強く推奨されています。古いバージョンを使用する必要がある場合は、セキュリティ対策に十分注意し限定的な環境での利用に留めることが懸命です。
各種ミドルウェアDL先
以下のURLからダウンロード出来ます。
PHP
PHP: Release Archives (museum)
Apache
ついでにもういっちょ
MySQL
MySQL :: MySQL Product Archives