【まとめ】Oracle Cloud(オラクルクラウド) の 概要・特徴【ポイント】
技術営業部の大原です。
今回は「Oracle Cloud(オラクルクラウド)」の概要・特徴・ポイントのまとめ記事です。
(2018年10月時点の情報です)
「Oracle Cloud(オラクルクラウド)」 の概要
■2019年に東京リージョンが開設予定(OracleCloud自前のリージョン)
■ エンタープライズ系に代表される
大規模でミッションクリティカルなワークロードに対応できる前提で設計・開発されたクラウド。
■ Oracle DBのクラウド版「Oracle Database Cloud Service(PaaS)」は、
Oracle DBと同じ性能が担保されており、PaaSならではの自動化・効率化機能がビルトインされている。
(数クリックでチューンナップされたOracleDBが準備できる)
■ 標準でOracle DBの表領域暗号化・バックアップ・パッチ適応の機能が搭載されている。
■ PaaSでありながら、OS管理権限の機能が利用可能。
■ エンタープライズレベルのサポートが クラウド利用料に含まれている。
■ 既存のオンプレミス・データセンターとの連携・接続機能。
■ 仮想マシン(VM)の他、専有のベアメタルサーバーもクラウドで提供され、
瞬時のサーバー払い出し、スケールイン・アウトが可能。
■ OracleのDWH「Oracle Autonomous Database Cloud」は、
次世代版のOracle Databaseである「Oracle Database 18c」を搭載。
■「自律型データベース」なので、DBチューニング・パッチ適用・アップデート・メンテナンスが不要。
ダウンタイムを自動的に保護する自動修復機能が搭載されている。
■ データ転送量(アウトバウンド)は「10TB/月」まで無料。
(アベイラビリティ・ドメイン内のデータ転送量は無料)
■ ストレージ(Block Storage)の性能
IOPS:なし
性能:60IOPS / GB(標準)
最大IOPS / インスタンス:最大40万IOPS
■ CPUは物理なので、Oracle Cloudと他社クラウドのCPU(Core数)を
比較・算出するときは「約 1/2」を目安として計算する。
[例]
他社クラウド:16vCPU
Oracle Cloud:8core
■ クラウドであっても インスタンス1台に対して Core数 で算出する必要がある。
またOSで WindiowsServer を利用する場合も core数 で算出する。
※ オンプレミス版のコアライセンスと同じ概念。
「Oracle Cloud(オラクルクラウド)」と「AWS」のサービス対応表
Oracle Cloud(オラクルクラウド)と Amazon Web Service(AWS)が提供している
サービスごとの対応表です。
Cloud Service | Oracle Cloud | Amazon Web Service(AWS) |
---|---|---|
Compute(IaaS) | Oracle Cloud Infrastructure | Amazon EC2 |
Serverless | Functions / IaaS Orchestration / Stack Maneger | AWS Lambda |
Loadbalancer | Load Balancing Service | Elastic Load Balancing |
Storage | Object Storage / Storage CS | Amazon S3 |
Database | DBCS / MySQL CS | Amazon RDS |
Database(NoSQL) | NoSQL CS / Bigdata CS / MongoDB on Compute | Amazon DynamoDB |
DWH | Autonomous Database Cloud service | Amazon Redshift |
Networking | VCN (VPN-CS / Fast connect) |
Amazon VPC |
DNS | OCI Edge | Amazon Route53 |
Cache | Compute + Redis(Marketplace) | Amazon ElastiCache |
App Services(PaaS) | Messaging CS | Amazon Simple Queue Service |
Management Tools | Standard Monitoring FunctionOracle | Amazon CloudWatch |
Cloud Automation | IaaS Orchestration / Stack Manager |
AWS CloudFormation |
Analytics (Distributed)
|
Bigdata CS / Oracle Analytics CS |
Amazon EMR |
Analytics (Streaming) | Event Hub CS / SOA CS / Oracle Analytics CS |
Amazon Kinesis |
まとめ
2019年中にはOracle社が自前で東京にデータセンター(リージョン)を開設し、
同年に大阪リージョンも開設されるという発表もありましたので、
現在のOracleユーザーで Oracle Cloud に移行したいという企業には朗報かも知れません。
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