【Trend Micro】Deep Security as a Service(SaaS版)と Deep Security(ライセンス版) との違い【セキュリティ】
技術営業部の大原です。
今回は Trend Micro社の サーバー総合セキュリティサービス「Deep Security」に関する内容です。
Deep Security には SaaS版の「Deep Security as a Service(以下 DSaaS)」と、
パッケージ版の「Deep Security」との2種類があるので、
それぞれのサービス体系の違いについて説明します。
なお 弊社で取り扱っている Deep Security は DSaaS のサービス体系ですが、
AWS や Azure・GCPなどの Market place での購入・導入が可能です。
DeepSecurity(パッケージ版) との違い
DSaaS を Deep Security(パッケージ版)と比較し大きく違うところは、
お客様側でDeep Security用の管理サーバー(以下 DSM)を
自前で所持・構築しなくてよいというメリットがあります。
■ DSaaS(SaaS版)
・お客様側で管理サーバーを構築・運用する必要がない。
・1シート(1OS)単位で導入が可能。
・月額課金というサービス体系でスモールスタートを支援できる。
■ Deep Security(パッケージ版)
・お客様側で自前で管理サーバーを構築できるので カスタマイズが可能。
・提供モジュールが2種類あり、仮想化環境でエージェントレス型のセキュリティが提供可能。
・条件によってはパッケージ版の方が安く収まる場合がある。(ただし管理サーバーの運用が必要)
DSaaS を構築するポイント
DSaaSは SaaS型のセキュリティサービスなので、
インターネット側への接続確保が必須になるなど
Deep Security(パッケージ版)とは 一部システム要件が異なります。
■ Deep Security Agent(以下 DSA)をインストールするサーバーから、
DSaaS管理マネージャへアクセスできる設定が必要。
〇 agents.deepsecurity.trendmicro.com:443
〇 relay.deepsecurity.trendmicro.com:443
※ 詳細:http://esupport.trendmicro.com/solution/ja-JP/1104586.aspx
■ プロキシサーバーを経由する際の認証は、Basic認証のみ利用可能。
Digest認証とNTLM認証はサポート対象外。
■ DSAをインストールするサーバーにおいて、
ネットワークの一時的な切断、またはOSのネットワークドライバーが
他のプログラムによってロックされている場合、OSの再起動が必要となる場合がある。
DSaaSのシステム構成
■ 空いている必要があるポート
〇 DSA から Global Smart Protectionサービスへのスマートスキャン接続:ポート 443
〇 DSM / DSRとDSA間通信(DSA から DSMの片方向通信の場合):ポート 443
〇 DSM / DSRとDSA間通信(DSM から DSAの片方向 or 双方向通信の場合):ポート 443・4118
■ 必要に応じて開けるポート
〇 DSA から Global Smart ProtectionサービスへのWebレピュテーション接続:ポート 80
〇 DSMから通知メール送信:ポート 25
〇 DSM / DSAからSyslogの送信:ポート 514(UDP)
〇 DSM / DSRとDSA間のDNSクエリ:ポート:53
まとめ
DSaaS は SaaS型なので、
ライセンスが不要になればすぐに停止できるため、
ライセンスの最低利用期間の縛りもありません。
お手軽にサーバーセキュリティを強化する場合・運用面での負荷を低減したい場合は
DSaaS に優位性があると考えます。
「Deep Security as a Service」の ライセンス導入・初期設定のご要望は
ぜひ ビヨンド までお問い合わせください!