【特徴】クラウド / サーバー用 新世代CPU「AMD EPYC」の概要【半導体】
技術営業部の大原です。
今回は、AWSやGCPなどの各クラウド / サーバーに使用されている、CPUの AMD(Advanced Micro Devices)の特徴などを記載します。
※ 2021年9月時点の情報です。
AMD EPYC の概要
● 世界最高性能 x86 CPU
● 最新 " Zen3 "コアによる性能向上
● AMD EPYC™ 7003 PROCESSORS(開発コードネーム " MILAN ")
● ドロップ・インでRomeプラットフォームを使用できる互換性(要BIOS アップデート)
● セキュリティ機能の拡張
● 4ch / 6ch / 8ch チャンネルメモリーのサポート
● メモリ性能の向(最大Coreあたり32MBのx86最大容量のL3キャッシュ)
各クラウドごとの特徴
クラウド名 | 特徴 | 概要 | 主な対象インスタンス |
● AWS | ・同等のEC2インスタンスよりも最大10%〜45%低い価格設定。 ・シームレスなワークロード移行と柔軟性。 |
・AMD Radeon Pro V520GPUと、第2世代AMDEPYCプロセッサを搭載した、EC2 G4adインスタンス ・仮想ワークステーション / ゲームストリーミング / グラフィックレンダリングなどのグラフィックを多用するアプリケーションでは、Nvidia G4dnインスタンスよりも 最大45%の低コスト。 |
・M5a / M5ad(汎用) ・R5a / R5ad(メモリ最適化) ・T3a(バースト可能汎用) ・C5a(コンピューティング最適化) ・G4ad(グラフィック多用) ・第3世代EPYCコア AmazonEC2インスタンス ※ 近日公開 |
● Microsoft Azure | ・幅広いアプリケーション / ワークロードをサポート。 ・クラウドでHPCを実現するHBv2を搭載した最大80Kコア。 |
・第2世代のAMDEPYCプロセッサを搭載したAzure D32as v4仮想マシンは、Azure D32ds v4よりも最大53%の低コスト。 | ・Dav4(汎用) ・Eav4(メモリ最適化) ・HBv2(HPC最適化) ・HBv3(HPC最適化)※ 近日公開 ・Lsv2(ストレージ最適化) ・NVv4(GPU + CPU最適化) |
● Google Cloud | ・AMDベースのN2Dインスタンスは、同等のIntel Nシリーズインスタンスと比較して最大13%の節約を実現。 ・同等のIntel N1インスタンスと比較してCoremarkベンチマークで最大39%のパフォーマンス向上。 |
・AMDベースのN2D VMは、AMDのより高いメモリ帯域幅とより高いシステムあたりのスループット(より大きなVMの選択肢で利用可能)を活用するデータ管理ワークロードのパフォーマンスを向上させ、最大224個のvCPUを備え、Googleで最大の汎用VM。 ・ベンチマークは、STREAMなどのAMD N2Dの改善されたメモリ帯域幅の恩恵を受けるベンチマークの最大2.5倍の改善により、多くのワークロードタイプで20〜30%のパフォーマンスの向上。 |
・N2D Standard(汎用) ・N2D HighMEM(メモリ最適化) ・N2D HighCPU(HPC最適化) ・Confidential VMs ・N2D Milan ※ 近日公開 ・HPC用C2D ※ 近日公開 ・Tau T2D ※ 近日公開 |
● Oracle Cloud | - | - | ・E2 Standard(汎用) ・E3 Standard(高性能) ・Elastic Block Storage V2 ・Standard E4 Flex Sizing(汎用) ※近日公開 |
● Alibaba Cloud | - | - | ・g6a(汎用) ・c6a(コンピューティング最適化) ・r6a(メモリ最適化) |
参考資料
● AWS:AMD EPYC™ & AWS EC2インスタンス
● Microsoft Azure:AMD EPYC™ & Microsoft Azure仮想マシン
● Google Cloud:AMD EPYC™ & Google Cloud Platformインスタンス
まとめ
最近ではクラウドでもAMD製のCPUインスタンスがリリースされているので、これからクラウドでサービス / コンテンツを開発する際、クラウド上で稼働するアプリケーションの仕様に応じて、選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
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