『わからない』と言える関係性がインフラ運用を変えた 〜導入事例から見えた、技術以前に重要なこと〜

目次
インフラ運用において、「技術力」は当然重要です。しかし、私たちが多くの導入企業様とお付き合いする中で気づいたのは、それと同じくらい—もしかすると、それ以上に—「わからないと素直に言える関係性」が、安定したインフラ運用の鍵を握っているという事実でした。
なぜ「わからない」が言えないのか
複数の企業様から共通して聞かれたのが、「前のベンダーには聞きづらかった」という声です。
- 「質問すると『それは基本的な内容ですが…』と前置きがあって」
- 「こんなこと聞いたら恥ずかしいと思って、一人で抱え込んでいた」
- 「技術的に正しい回答はくれるが、なんというか…聞きづらくて」
技術的には正確な対応をしていても、コミュニケーションのスタイルが上下関係になってしまうと、本当に聞きたいことが聞けなくなる。そして、小さな疑問の放置が積み重なり、意思決定の遅延やトラブルの温床になっていく。
これは、決して珍しいケースではありません。
「わからない」と言えることで起きる変化
意思決定スピードが劇的に上がる
ある企業様からは、こんな声をいただきました。
「以前は1週間調べてから質問していました。今は10分で聞きます」
「調べてから聞く」のではなく、「わからないことを前提に一緒に考える」スタイルに変わることで、判断速度が圧倒的に早くなったといいます。
別の企業様でも、調査・コスト算出・スケジュール提案まで含めて、相談から実際に動き始めるまで1〜2ヶ月かかるのが当たり前だった状況から、数時間後に「対応済みです」と報告が来る環境へと変化しました。
本当に聞きたいことが聞けるようになる
「『これ聞いたら無知だと思われるかな』みたいな、変なフィルターがなくなって」と語る企業様もいらっしゃいます。
表面的な技術質問ではなく、「なぜこの構成なのか」「他社はどうしているのか」といった本質的な疑問を投げかけられるようになると、私たちエンジニアからも「実はもっと良い方法があって…」という提案を引き出しやすくなります。
結果として、より最適な設計や運用体制へとつながっていくのです。
社内にも「わからない文化」が広がる
「僕が『わからない』って言えるようになったら、チームメンバーも言えるようになった」という声もありました。
上司が「わからない」と素直に言える組織では、部下も安心して質問できる。これは組織全体の技術力向上にもつながります。
技術力と「聞きやすさ」は両立できる
誤解してほしくないのは、「フランクならそれでいい」というわけではない、ということです。
複数の企業様から評価いただいているのは、技術的に正確でありながら、カジュアルに話せるバランスです。
- 「エンジニアとして知見をしっかり持っていて、回答も早かった。そのギークっぽさが安心感につながった」
- 「技術力も大事だけど、それ以上にコミュニケーションの心地よさは本当に重要」
- 「知っていることと知らないことを明確に伝えてくれる。曖昧さがない」
専門性を保ちながら、対等な関係性を築く。これこそが長期的なパートナーシップの土台になります。
「わからない」を言語化することの副次効果
興味深いのは、「わからない」と言えるようになることで、予想外の成長が起きることです。
ある企業の担当者様は、「わからない」を言語化し、不明点を一つひとつ紐解いて解決してきた結果、気づけば「インフラのことなら、あの人に聞けば間違いない!」と言われる存在になっていたといいます。
「『わからない』と言えるようになったことで、結果的に『わかる人』になれた。これが一番の収穫かもしれません」
「わからない」は弱さではなく、学びと成長のスタートラインなのです。
私たちが大切にしている姿勢
私たちは、ベンダーとお客様は「上下関係」ではなく、同じゴールに向かうチームメイトだと考えています。
- 些細なことでも気軽に相談できる雰囲気づくり
- 「こんなこと聞いてもいいのか」と躊躇させない対応
- 問題が起きる前に一緒に考え、一緒に汗をかく姿勢
技術は日々進化し、誰もがすべてを知っているわけではありません。だからこそ、「わからない」を共有し、一緒に解決する関係性が重要なのです。
複数の企業様から寄せられた声
実際に、以下のような評価をいただいています。
- 「外部の会社という感じがしません。一つのチームとして社内に入っていただいているような感覚」
- 「誰に聞いても全く同じ回答をいただける。情報共有がしっかりされている」
- 「複数の方とやり取りしていても、一人の方と話し続けているかのような感覚」
- 「真摯に向き合ってくれる。未然に気づかない問題も報告してくれる」
- 「柔軟に検討してくれる。『一度考えてみましょう』と言ってくれる」
これらの声に共通しているのは、「信頼関係」と「対等なパートナーシップ」です。
【まとめ】技術力と人間力の両立こそが、最高のインフラ運用をつくる
インフラ運用は、技術だけでは成立しません。
- 「わからない」と言える関係性
- カジュアルに相談できる空気感
- 対等なパートナーシップ
これらが揃って初めて、迅速な意思決定、安定した運用、そして組織全体の成長が実現します。
もしあなたが今、「こんなこと聞いたら恥ずかしい」「相談しづらい」と感じているなら、それはインフラ運用における重大なリスクかもしれません。「わからない」と素直に言えるパートナーを選ぶこと。それが、最高のインフラ運用への第一歩です。
クラウドインフラサービスのご案内
ビヨンドが提供するクラウドサーバーサポートでは、「わからない」を一緒に解決するパートナーとして、貴社のインフラをご支援いたします。
1