【IDCF Cloud 構築・運用保守】デイリースポーツonline / 神戸新聞NEXT|神戸新聞社 様

今回は、当社のクラウド構築・運用保守サービスのご利用状況やご感想について、株式会社神戸新聞社 の仲島様にお話を伺いました。

御社の事業についてお聞かせください

仲島さま:我々新聞社は、記事や写真、すなわち「言葉」の力を通じて情報を社会に届けることです。ただ、時代の流れとともに、新聞紙面だけでは社会に十分な存在感を示すことが少し難しくなってきました。だからこそ、神戸新聞社としては、たとえ一地方紙であっても、全国発信をしていかなければならないと思っています。インターネット上での発信力の強化を課題に捉え、紙面だけではなく、ウェブに力を入れていくために、私たちデジタル推進局が立ち上がりました。

デジタル部門の主な仕事は、私たちが運営するサイト『デイリースポーツonline』『神戸新聞NEXT』に、記事はもちろん写真や動画といったコンテンツを載せていくことです。それにプラスして、より多くの方に情報が届くように、大手ポータルサイトへの情報提供を行っています。

新聞業界は「斜陽産業」や「オールドメディア」と呼ばれることも多くなりましたが、世の中のためにまだまだやっていけると思っています。

神戸新聞では、地域の課題解決や活性化というジャーナリズムの役割を大切にしています。デイリースポーツであれば、全国の皆さんに面白い情報「娯楽」を届けること、さらに『デイリースポーツonline』においては、日本全国の方たちに言葉を届けることにプラスして、最近は英語圏の方にも何かできないかなとアプローチをしています。

株式会社神戸新聞社 デジタル推進局 WEBエンジニア次長 仲島 智幸 様

サービスを導入するに至った背景を教えてください

仲島さま:前任の会社がサーバーの運用保守から撤退されることになり、私たちだけで24時間365日の運用保守を担うのは困難だったため、新しく運用保守をできる会社を探していたところ、ご紹介を通じてビヨンドさんを知ったのが始まりです。

もちろん、会社的には相見積もりをとる方針でしたので、もう一社比較検討しました。

私たちは、大きな障害でサイトが停止した後の対応を行う運用保守だけではなく、実際に問題が起こる前に、それを未然に防いでくれる体制を持つ会社を探していました。ビヨンドさんは24時間いつでも連絡が取れるだけではなく、大きなトラブルに発展する前に異常を検知し、対応ができるという点に魅力を感じました。

最終的に何が決め手で弊社を選んでいただけたのでしょうか

仲島さま:他社との比較検討にあたっては、「サーバーの技術的な知見」「問題発生時のレスポンスの速度」「問題を解決できる能力」「我々の会社文化にマッチしているかどうか」といった点を指標に、検討を進めました。

最終的にビヨンドさんに依頼する一番の決め手となったのは「レスポンスの速さ」でした。この点は非常に重要視していましたが、期待通りで、信頼できると感じました。

また、「我々の会社文化にマッチ」という部分も満足しています。この点は、実際にお仕事を一緒にしないとわからない部分でもありましたが、同じ関西圏の大阪の会社であるという地理的な近さも相まってか、コミュニケーションが取りやすく助かっています。

他にもビヨンドさんの良いなと感じる部分は「サーバーのことは全部丸投げ」というキャッチコピーの通り、全てをお任せできる点です。サーバーの知見が不足している私たちは、大袈裟かもしれませんが、この言葉に大きな感銘を受けました。このフレーズは、ビヨンドさんの自信の表れであり、それを実現できる体制が整っていることの証だと感じています。弊社のメンバーもこのキャッチコピーを見て、「ここまで言い切れるならお願いしてみよう」という結論に至りました。

利用しているサービスについて教えてください

仲島さま:現在利用させてもらっているのは、24時間のサーバーの運用・保守です。また、当時は、CentOSのサポート期限が切れるタイミングでもあったので、OSの載せ替えを含め、サーバーの設計・構築からお願いしました。

また、以前保守担当をしていた会社にサーバー側にいろいろと設定を組み込んでいただいていた部分があり、かなりブラックボックス化して非常に複雑な仕組みになっていました。

そのため、移行のタイミングで結構な時間をとってビヨンドさんには対応してもらいました。思った以上にブラックボックス化されていた部分が多かったので、その解明と対応にかなりの時間がかかってしまいましたが、最終的にはうまく移行することができ、本当に助かりました。

具体的にお役に立っている部分はどのような点でしょうか

仲島さま:やはり保守が一番助かっています。保守の面で不安に感じるのは、アクセスが急増した際に私たちに対処できる手段が少ないことです。

しかし、現在は不正アクセスがあった場合のIPアドレス遮断や、アクセス状況に応じたサーバー増強など、事前に取り決めた対応を迅速に行っていただいています。

24時間体制で我々が張り付くことは難しいため、大変助かっています。正直なところ、夜間の対応は二の次になりがちですが、やはり新聞社としてプライドもあり、サイトを24時間いつでも見せられる状態を維持するのは当然だと考えています。

全国的な知名度という点では、『デイリースポーツonline』が大きいと思います。月間約2億、3億PVを稼ぐサイトに成長しました。また、CDN化を実現したことにより、アクセススパイク時でも問題なく閲覧できる状態を維持できるようになりました。

『神戸新聞NEXT』は、定額制の会員制サイトを展開しています。月間のPVは多い時で約5,000万PV、平均したら1,000〜2,000万PVとなっており、サブスクリプションに舵をきった地方紙としてはまずまずのアクセス数だと思っています。技術的な課題もあるとは思いますが、『デイリースポーツonline』で培った技術を『神戸新聞NEXT』でどこまで活用できるかを今後一緒に考えて行ければと思っています。

お願いしてよかったポイントがあれば教えてください

仲島さま:地方紙の中では珍しく技術部門の人材をそれなりに抱えていますが、サーバー周り、インフラに関してのスペシャリストが少ないのが現状です。もちろん、インフラ部分の勉強はしていますが、それだけでは追いつかない部分があるのが現実です。

その点、ビヨンドさんはまさにその分野のスペシャリスト集団だと思っていますので、一緒にやっていく中で、様々なアドバイスをもらえるところがお願いして非常に良かったと感じる点です。

我々としては、ビヨンドさんは単なる外注先ではなく、一緒にやっていただいているパートナー企業だと思っています。何か問題が発生した際に、一緒に解決策を考えてもらえるところが心強いです。

おそらく、業務として相談するほどではない細かな懸念事項やご相談にも柔軟に対応してくださるため、私たちも様々なことを相談しやすい雰囲気があります。個人的には、そうした点が私たちの組織文化にも合っていると感じる理由だと思っています。

サービスをご利用いただいての感想を教えてください

仲島さま:約5年サービスを利用させていただいていますが、「一緒にやっている感」があることが大きいと個人的には思っています。私自身「一緒にやって、一緒に汗を流して成し遂げたい」という思いがあり、ビヨンドさんはそこをやっていただけている感じがしています。

もちろん、サーバーの保守は何事もなく安定稼働していることが一番なので、そのために「このような設計にしよう」と話し、一緒に作りあげたおかげで、最近は安定した運用を実現できています。

今後私たちに期待されることは何でしょうか

仲島さま:技術の世界は絶えず進歩しており、私たちも技術者として常に学び続けています。しかし、特に近年のAIの進化は目覚ましく、3ヶ月後には新サービスが登場するなど、追いかけるのが難しいと感じるほどです。その点、ビヨンド様はそうした最新の情報をしっかりとキャッチアップされているのではないかと思います。

また、最近はランサムウェアをはじめとするセキュリティに関するニュースが頻繁に報じられています。弊社でもセキュリティ対策には注力していますが、やはりビヨンドさんは私たちよりも専門性の高いスペシャリスト集団であり、この分野に関しては、頼りにせざるを得ない面があると考えています。

今後への期待としては、技術が進歩する中で次々と新しいサービスや技術が登場する際に、私たちが使いこなしきれない領域が出てくると思います。そうした新しい技術をビヨンドさんに取り入れていただき、ご一緒しているプロジェクトに還元していただくことで、より良いものが生まれ、さらに良い形にできたら嬉しいです。今後も技術的なパートナーとして、このような形で一緒に進んでいければと思っています。

今後の事業展開について教えてください

仲島さま:多くの情報を皆様に届けることは変わりませんが、現状のデイリースポーツの広告モデル、神戸新聞のサブスクリプションモデル以外の新しい収益モデルを生み出す必要があると思っています。ECの取り組みなど、現在進行中のものもございますが、今後も様々な試みを展開していく予定です。

また、新聞社としてコンテンツを強化することと地域コミュニティは欠かせない存在だと思っていますので、コミュニティを作り、そのコミュニティに特化した何かを生み出すことも視野に入れています。新聞社との親和性が高いのはシニア層をターゲットとしたビジネスだと考えていますが、それに限定せず、全世代向けにデジタルを活用した新たな取り組みを検討していきたいと思います。

――貴重なお話をありがとうございました!

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