【IaaS比較】「AWS」と「GCP」
技術営業部の大原です。
2015年あたりからじわじわと話題になってきている、
Googleが提供する「Google Cloud Platform (以下、GCP)」ですが、
本稿では、同じ海外IaaSである「Amazon Web Services (以下、AWS)」との比較と特徴を交えながら記載します。
■ Amazon Web Services
- サービス開始の2006年から運用実績がある。
- サーバーサービス以外の機能が豊富。機能追加のリリースが早い。
- RDB機能は、MySQL・PostgreSQL・Oracle Database・SQL Serverに対応。マルチゾーンへの配備も可能。
- HA機能がある。(EC2 Auto Recovery)
- APIが充実しており、運用管理を自動化しやすい。
- ユーザーが多く、コミュニティの活動も活発なので、情報やノウハウも多数公開されている。
※ 定期的に料金の値下げがある。
※ SLA (サービスレベルアグリーメント)はサーバー単位ではない。
※ 料金がUSドルのため、為替レートに影響される。
■ Google Cloud Platform
- ロードバランサーはリージョンを跨いだ運用が可能。(米国とアジア太平洋など)
- サーバーの起動が速く、性能が安定している。
- HA、ライブマイグレーション機能がある。
- RDB機能がある。(MySQLのみ)
- 大容量データの高速検索サービス「BigQuery」がある。
- GoogleアカウントでGCPコンソールへログイン可能。
- エミュレータが標準でセットになっている。(「TeraTerm」などの他のエミュレータも使用可能)
※ 日本にデータセンターがない。アジア太平洋(台湾、シンガポール)にはある。
※ 日本語の情報がまだ少ない。
※ 料金がUSドルのため、為替レートに影響される。
※ 2017/01/17追記:すでに日本でも東京リージョンが公開されています。
■ まとめ
一概にどのIaaSが良いかは、優劣を付け難いですが、
個人的には、以下の目的によって、IaaSの選択するのが一番かとおもいます。
また、個人的には、
【AWSの導入が良いケース】
- 商用ライセンスのサポートが必須。(Windows Server・SQL Server・Oracle Databaseなど)
- サーバの細かいカスタマイズをしたい。
- 豊富な日本語ドキュメントのサポート。
- 長期にわたり、一定負荷のサーバを利用する。 など。。。
【GCPの導入が良いケース】
- すでに利用しているGoogle Appsなどのサービスと、APIでアカウント連携したい。
- サーバ負荷のピークが高い確率で変動する。
- 急激なアクセス増にも、事前のPre-Warning設定なしで対処可能。
- 低価格で高速クエリが実行できる、BigQueryを利用したい。
と、思っています。
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