ゼロから始める LPICレベル1勉強法
インフラチームの中川です。
先日研修の一環でLPICレベル1の資格を取得しました。
それまでLinuxにさえ触れたことがなく、何も知らない状態からのスタートでした。
1からLPICを勉強する人に向けて、自分の勉強方法・体験をご紹介します。
参考にした本・サイトは以下の通りです。
Linux教科書 LPICレベル1
Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集
1週間でLPICの基礎が学べる本
Ping-t
LPICとは?
LPICを説明する前に欠かせないのがLinuxです。
Linuxとはパソコンを動かすための基本的なソフト(OS)の一つです。
LPICは、そのLinuxの知識・技術をどれだけ持っているかという試験です。
種類はレベル1から3まであり、私が取得したのは初心者向けのレベル1です。
レベルごとに2~3試験があり、それらをパスすると取得できます。
101の勉強法
本題の勉強法の紹介です。
はじめにLinux教科書の101試験範囲を読みました。
しかし専門知識がない状態だと、用語の意味さえ全然理解できませんでした。
そこで「1週間でLPICの基礎が学べる本」で大まかに内容を掴みました。
教科書に目を通した後は学習サイト「Ping-t」を利用しました。
コンテンツは選択問題・コマンド問題などがあります。
銅メダルからスタートし、1度正解すると銀、連続正解すると金に変わります。
全問題を金メダルにする頃には問題に慣れているはずです。
勉強期間はだいたい5か月ほどですが、取り組んだ時間は1日あたり1時間半ほどです。
私の場合は問題を解いていくより、LPICに関する知識をインプットしていく方が時間がかかりました。
102の勉強法
101試験を受けた後は要領が分かってきます。
Ping-tでは102分野以降の問題は有料なので、手続きをしておく必要があります。
教科書を一通り読み、Ping-tにて試験範囲問題をすべて金にします。
次にコマンド問題を全分野で7割正解を目標にしました。
101よりもコマンドを入力する問題が多く、内容も複雑でした。
逆にいえばコマンド問題をマスターすれば自信に繋がります。
問題集も重要で、書かれている問題に似たものが出題されます。
特に★★★問題は解説内容を読み込みました。
勉強期間としては約2か月半、勉強時間は平均3時間ほどです。
あらかじめ受験日が決めていたため、集中して取り組めました。
試験前にちょっと困ったこと
受験するにあたり、LPIC公式サイトとピアソンVUE(試験配信会社)のアカウントが必要です。
特にピアソンVUE登録は日本語と英語で登録するため少々手間がかかりました。
受験料の支払いにはクレジットカードか専用チケットが必要です。
早い内に受験手続きをしておく方が、時間にも気持ちにも余裕ができると思います。
終わりに
最初はノートにまとめる方法も試しましたが、効果は薄かったです。
書いて覚えるより、文や解説を読む方がてっとり早く頭に入りました。
選択問題は解き慣れると、感覚で答えが絞れるようになります。
あとは受験日までのモチベーションを保つことも大きいです。
反復して続けていけば、最初は全然わからなくても徐々に分かっていきます。
800点中500点を取れば試験は合格です。
極端な話をすると、暗記勝負のところが大きいためPing-tに絞って勉強しても合格圏内に届くと思います。
ですが内容を理解するには、教科書と併用していく方が確実です。
試験に合格してもを実際に技術としてアウトプットしなければ、理解したといえないと実感します。
苦労して得た知識を業務でも活用できるように、これからも勉強していきます。
これから受験する方へ、少しでも手助けになれればと思います。