【Apache】アクセスログの書式の設定を理解する
こんにちは。
システムソリューション部の宮崎です。
この記事では、apacheアクセスログの書式設定を簡単に紹介していきたいと思います。
サーバー設定
OSバージョン
[root@Webserver local]# cat /proc/version Linux version 4.9.51-10.52.amzn1.x86_64 (mockbuild@gobi-build-64010) (gcc version 4.8.5 20150623 (Red Hat 4.8.5-11) (GCC) ) #1 SMP Fri Sep 29 01:16:19 UTC 2017
apacheバージョン
[root@localhost]# httpd -v Server version: Apache/2.4.27 (Amazon)
apacheの設定ファイルはOSにもよりますが、/etc/httpd/conf/httpd.confに書かれています。
apacheのアクセスログの出力先
アクセスログはCustomLogにより出力先が決まります。
[root@Webserver ~]# less /etc/httpd/conf/httpd.conf CustomLog "logs/access_log" combined
CustomLogはデフォルトの設定では相対パスで書かれています。
この相対パスは、「ServerRoot」という項目の相対パスで表されます。
「ServerRoot」の設定もこのhttpd.confファイル内に記述してあります。
[root@Webserver ~]# less /etc/httpd/conf/httpd.conf ServerRoot "/etc/httpd"
つまりCustomLogの位置は
ServerRoot/logs/access_logなので
/etc/httpd/logs/acces_logになります。
[root@Webserver ~]# ls -l /etc/httpd/ total 12 drwxr-xr-x 2 root root 4096 Oct 27 13:36 conf drwxr-xr-x 2 root root 4096 Oct 27 13:36 conf.d drwxr-xr-x 2 root root 4096 Oct 27 13:36 conf.modules.d lrwxrwxrwx 1 root root 14 Oct 27 13:36 logs -> /var/log/httpd lrwxrwxrwx 1 root root 24 Oct 27 13:36 modules -> /usr/lib64/httpd/modules lrwxrwxrwx 1 root root 14 Oct 27 13:36 run -> /var/run/httpd
/etc/httpd/logs/が/var/log/httpdに置きかえられています。
ということは、アクセスログの位置は/var/log/httpd/access_logになります。
[root@Webserver ~]# ls -l /var/log/httpd total 8 -rw-r--r-- 1 root root 1285 Oct 27 13:44 access_log -rw-r--r-- 1 root root 1832 Oct 27 15:02 error_log
apacheアクセスログの書式
apachアクセスログの書式は/etc/httpd/conf/httpd.conf 内の、LogFormatという部分で決まります。
[root@Webserver ~]# less /etc/httpd/conf/httpd.conf LogFormat "%h %l %u %t \"%r\" %>s %b \"%{Referer}i\" \"%{User-Agent}i\"" combined LogFormat "%h %l %u %t \"%r\" %>s %b" common
カスタムログの書式の詳細については下記のapache公式のドキュメントをご確認ください。
http://httpd.apache.org/docs/2.4/mod/mod_log_config.html#formats
LogFormatの最後の部分に「combined」、「common」などと書いてあるのをnicknameと呼びます。
先ほど紹介したアクセスログの出力先のCustomLogにもnicknameが書かれており、
nicknameが同じLogFormatの書式がアクセスログに出力されます。
CustomLog "logs/access_log" combined
このCustomLogはnicknameがcombinedですので
LogFormat "%h %l %u %t \"%r\" %>s %b \"%{Referer}i\" \"%{User-Agent}i\"" combined LogFormat "%h %l %u %t \"%r\" %>s %b" common
上側のLogFormatの書式でアクセスログを出力します。
実際に、nicknameがcombinedの書式のアクセスログは以下のようになります。
[root@Webserver ~]# less /var/log/httpd/access_log XXX.XXX.XXX.XXX - - [27/Oct/2017:04:44:01 +0000] "GET / HTTP/1.1" 403 4891 "-" "Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/61.0.3163.100 Safari/537.36"
それでは次に、/etc/httpd/conf/httpd.conf のCustomLogとLogFormatの記述を編集してアクセスログを見てみます。
[root@Webserver ~]# vi /etc/httpd/conf/httpd.conf #LogFormat "%h %l %u %t \"%r\" %>s %b \"%{Referer}i\" \"%{User-Agent}i\"" combined #LogFormat "%h %l %u %t \"%r\" %>s %b" common LogFormat "%h %l %u %t" test #CustomLog "logs/access_log" combined CustomLog "logs/access_log" test
LogFormatの%t以降消した上で、nicknameをtestにした設定のアクセスログを見てみます。
どのような出力結果になるでしょうか。
[root@Webserver ~]# less /var/log/httpd/access_log 200.XXX.XXX.20 - - [27/Oct/2017:05:05:36 +0000]
LogFormatの書式通り、%tである「リクエストを受付けた時刻」までが表示されています。
まとめ
私自身が疑問に思っていた、accesslogの書式設定について調べてみました。
実際にhttpd.confを編集して、表示される項目を変えてみて
アクセスログを確認してみると理解しやすかったです。
以上です。