VSCodeで保存できる最大ファイルサイズが変わった、VisualStudioCode1.20リリース!
こんにちは。
開発チームのワイルド担当、まんだいです。
前回のリリースからかなり間があいたVisualStudioCode(以下、VSCode)1.20のリリースですが、細かい修正や追加機能も合わせると、かなりの数になりました。
今回も個人的にお!っと思った修正や追加機能をご紹介したいと思います。
エクスプローラー内で複数ファイルの選択が可能になりました
一括削除なんかが楽になります。
現状、「Shift + クリック」と「Ctrl + クリック」に対応しているようで、それぞれの動作は一般的な操作感と変わりません。
この機能追加で、従来の「Ctrl + クリック」で新しいタブグループにファイルを開くという動作をしなくなりました。この動作は「Alt + クリック」に引っ越しされました。
あと、エクスプローラー関連では、ダブルクリックでファイルを開く(デフォルトではシングルクリック)ようにするオプションも追加したようですが、これについては、「だいたいのツリービューやリストビューで使えるようにはしたけど、できてないとこがあるかも知れないからフィードバックくれるとうれしいな!」とのことです。
地味に便利な「管理者権限で保存」ができるようになりました
hostsファイルなんかの編集をする場合は、メモ帳を管理者権限で開くというのがWindowsでは当たり前でしたが、これからはVSCodeからも編集できるようになります。
Windowsの場合、なぜか「Windowsコマンドプロセッサ」から変更の許可を求められます。
管理者モードで開いていないVSCodeから管理者モードで変更するための迂回策なので、怪しいですがこれは問題ないと認識してよいと思います。
頻繁に編集する必要があるなら、「C:¥Windows¥System32¥drivers¥etc」をマルチルートワークスペースに登録しておけばアクセスしやすくなりますね。
256MB以上のファイルが保存できなかったなんて!
これは知らなかった!
ディスク書き込みの実装が変わって上限が撤廃されたので、これからは全てのソースコードを1ファイルで管理しても問題なさそうです。
Windowsユーザーにはピンと来ない「スマートケースサーチ」が実装されました
Windowsユーザーって大文字と小文字の違いに無頓着なところがありますが、あれもれっきとした別の文字です。
スマートケースサーチは、先頭の文字種で検索対象が変わるという機能で、
- 先頭が大文字の場合はケースセンシティブで検索
- 先頭が小文字の場合は大文字と小文字の違いを無視して検索
という感じになるようです。
画像の拡大縮小ができるようになりました
編集はさすがにできませんね。
クリックで拡大、コントロールキーを押しながらクリックで縮小となります。
マウスホイールでの拡大縮小には対応していないようです。
ミニマップの表示位置を左にすることができるようになりました
「ミニマップが邪魔」という意見を見てそう思う人もいるんだと軽い衝撃を受けたんですが、試しに左にしてみたところ、スクロールバーが左右についたような操作感になったのでしばらくこのままで使ってみようかと思いました。
そもそもなぜミニマップを使っているかというと、スクロールバーが細くてマウスカーソルをマウスオーバーさせるのが下手くそだからという理由が大きいです。
何年PC使っているんだという話なんですが、マウスさばきだけは一向に向上しません。
Diffエディタで空白無視の選択ができるようになりました
diffツールなら空白文字や改行コードの差異は吸収するオプションは大抵持っているので、使い勝手がよくなりますね。
マルチルートワークスペース環境でのデバッグサポートを改善しました
使ってみて正直なところ、かなり荒いなというのが本音で、早速使わなくなってしまった私ですが、着々と改善は進んでいるようです。
マルチルートワークスペース環境では、複数のディレクトリに配置された関連するアプリケーションを一斉にローンチするようなlaunch.jsonを現在の仕様では書くことができないため、code-workspaceファイルでそれを吸収するよう仕様が追加されたとのことです。
クライアントとサーバーや、別々の役割を持つウェブサーバー群を一括で起動できるlaunch.jsonを書くのは試したことがあるのですが、うまく行かず頓挫した記憶があるのですが、そもそもできなかったんですね。
既にその案件は終わっているので今すぐ使う状況ではありませんが、面白い機能なので覚えておこうと思います。
その他デバッグ関連では、node.jsのclusterモジュールでクラスタリングした各プロセス毎にデバッガーがアタッチされるオプションが導入されたことや、nvm環境でもnode.jsのランタイムが選択できるようにもなりました。
未知のファイルタイプに対応する拡張機能をオススメしてくれるようになりました
VSCodeでは標準で対応していないファイルにも、拡張機能をインストールすればシンタクスハイライトなどが効くようになったりしますが、これからのVSCodeはアグレッシブにレコメンドしてくれるようになるようです。
まとめ
今までもありましたし、これからもよくあることだと思いますが、ショートカットキーの再割当てで今まで使っていたショートカットキーが変わってしまうことがあります。
膨大な量のショートカットが登録されているので、たまには「Ctrl + k」「Ctrl + s」でショートカットキー一覧でも眺めてみるのはいかがでしょうか。
ショートカットキー一覧のショートカットだけは変更されないように願っています。
今回はかなり細かい内容や、拡張機能のオーサリング環境など私が普段扱わない箇所でこの記事では触れていない改善も多く行われていて、思いの外読みやすい英語で書かれているのでぜひ一度英語リリースノートを読んでみることをおすすめします。
また、実際のエディタを使って、Youtubeで今回のバージョンアップ内容を色々試している動画がありました。画を見ているだけでも十分理解できる内容になっていますので見てみてください。
以上です。