【Internet Week2018 価値ある運用とはなにか~】セミナーに参加してきました
こんにちは。
SSチーム、運用管理課の宮崎です。
運用管理課は日々の運用や保守をメインの業務としています。
先日InternetWeek2018へ参加してきました。
InternetWeek2018
Internet Weekとは?
インターネットに関する技術の研究・開発、 構築・運用・サービスに関わる人々が一堂に会し、
主にインターネットの基盤技術の基礎知識や最新動向を学び、 議論し、理解と交流を深めるためのイベントです。
様々なプログラムがありますが、今回は2018年11月29日に行われた
「S11 価値ある運用とは何か~流行に惑わされない運用の本質を学ぼう!」のセミナーに参加してきました。
本セミナーでは以下のお話を聞いてきました。
・運用の価値とロールモデル
運用設計ラボ合同会社
シニアアーキテクト 波田野 裕一様
・運用の価値に影響を与える最近の流れ
株式会社ハートビーツ
藤崎正範様
・価値ある運用とはなにか ~具体的な事例に学ぼう~(トーク形式)
運用設計ラボ合同会社 波田野 裕一様
株式会社ハートビーツ 藤崎 正範様
弥生株式会社 松本 哲様
ウォンテッドリー株式会社 坂部 広大様
株式会社クララオンライン 宇野 素史様
価値ある運用とは何か、なるほどと思うお話が沢山ありとても充実しました。
まず、「価値ある運用」とはなにか本セミナーを受講する前に考えましたが
個人的には、お客様のサービスが安定して稼働する状態になるようにすることかなと思いました。
「運用」とは何かという話
本セミナーでは、そんな「運用」とはなにかその定義のお話から始まりました。
波多野さんは「運用」を「サービスを継続的にデリバリすること」と定義づけていました。
明日の運用現場のために - 運用フレームワークという視点
サービスデリバリと捉えることで「運用」の品質を
「サービス」視点と「デリバリ」視点でとらえることができるメリットがあります。
運用する側として、この視点で「運用」を捉えたほうが価値を提供しやすくなると思いました。
運用を支えるエンジニアリング能力の話
エンジニアリング能力は以下の3つが重要とのことでした。
1.論理力
2.抽象化能力
3.具体化能力
その中でも一番重要なのが論理力であり、
論理的に正しいかどうかが大前提で抽象化能力、具体化能力に繋がるようです。
どのセッションでも取り上げていたGoogleのSRE本にもこのような記載があります。
実装は一時のものですが、ドキュメント化された理論には
計り知れない価値があります。
弊社では、現在マニュアルの作成に取り組んでいますが
論理的なドキュメントであるかは非常に大切なことで、論理的でないと
これは例外、あれも例外なんてことが多々発生してマニュアル通りにいかないなんてことが発生すると思います。
これはマニュアル作成に取り組んでいる自分にとっても、特に重要な課題だと思いました。
「運用」と「属人化」の話
以前に、アラートの対応が属人化していることがあると指摘されたことがありました。
この人にしかできないっていう仕事はありますが、アラート対応は属人化しないほうが良い仕事。
誰でもできることで、安定したサービスを提供し続けることに近づけると思います。
そのためには、ひとつ前にお話しした論理的なドキュメント(マニュアル)が必要なんですよね。
ますます論理的なドキュメント(マニュアル)の重要性が高まります。
マニュアルを論理的に正しく作成できる人は、属人化していることを非属人化できる人。
属人化していることって技術的な点で属人化していることが多いと思うのですが、それを論理的に正しく理解してマニュアルに落とし込むまでには
さきほどの3つのエンジニアリング能力が必要になってきます。
難しいことだとは思うのですが、このレベルを目指して取り組んで行きたいです。
おわりに
このプログラムの題のとおり、「運用」の価値とは何かという点について深く考えさせられました。
「運用」とは安定してお客様のサービスを稼働させることだと考えていましたが、日々の業務を思い出すと
お客様が困っている課題を解決することで初めて、お客様は費用に見合っていると感じてくれるのだと思います。
エンジニアリング能力の論理力の部分に関しましては
英語のドキュメントなんてapacheのconfigぐらいしか読んだことありませんし
技術に関して素人に近いレベルの僕ですが、論理的に正しくあるために日々勉強を続けて行かなければと思いました。
まだ2年目の僕ですが、セミナーに参加してお話が聞けて本当に良かったです。
それと、皆さんの話を聞いてまだ読んでないSRE本をちゃんと読もうと思いました。
以上で終わります。