【まとめ】中国のクラウド / サーバー のサービスを調べてみた
目次
技術営業部の大原です。
日本では 中国発のクラウドサービスと言えば、
Alibaba Cloud(アリババクラウド)・Tencent Cloud(テンセントクラウド)の2ブランドの知名度がありますが、
今回は2ブランド以外の 中国国内でシェアがありそうな クラウド / サーバーのサービスをまとめました。
(2020年2月時点の情報です)
百度智能云(Baidu Cloud / バイドゥ クラウド)
中国の最大の検索エンジンである「Baidu(バイドゥ)」が提供するクラウドプラットフォームのサービスです。
Google検索の中国版のような位置付けなので、
GCP(Google Cloud Platform)のように「AI・機械学習」のリソースに強みを持つのが特徴です。
华为云(Huawei Cloud / ファーウェイ・クラウド)
深圳市に本社を置く、世界有数の通信機器メーカーから提供されるクラウドサービスで、
Alibaba Cloud・Tencent Cloudと同様にグローバル展開されています。
HUAWEI CLOUDは、ICTインフラ分野における30年以上の蓄積された技術、革新、専門知識を引き出して、
パワフルなコンピューティングプラットフォームと使いやすい開発プラットフォームのサービスが提供されます。
京东云(JD Cloud / 京東クラウド)
北京市に本社を置き、中国で第2位のEC(電子商取引)モールである、
「京東商城(JD.com)※ ジンドン」を運営する企業のクラウドプラットフォームです。
JD Cloudは中国最大のメモリクラウドホストを提供し、1,464GBのDDR4メモリを備えています。
これにより、データ交換速度とメモリ容量の要件が非常に高い大規模サービスの展開に対応できます。
青云(Qing Cloud / 清雲)
北京市にある Beijing Qingyun Technology Co., Ltd.(北京清雲テクノロジー)の子会社で、
エンタープライズレベルのクラウドプロバイダー及びソリューションプロバイダーです。
金融・交通・医療・教育・政府関連などの案件に強みがある印象です。
金山云(Kingsoft Cloud)
WPS Office の オフィススイート製品を提供するキングソフトの親会社、
金山軟件有限公司から提供されているクラウドプラットフォームです。
中国を中心にシェアを伸ばしており、サービス提供開始から約7年の年月しか経ってないですが、
クラウドサービスに必要な 負荷分散・CDN・マルチAZ などの 一通りの機能は整っています。
ちなみにVMマシンのリソース名称は KEC(Kingsoft Elastic Compute)です。
まとめ
あまり日本では馴染みのない クラウド/ サーバー のサービスですが、
すでに上記のクラウドベンダーはグローバル展開してきているので、
あと何年かすると日本も上記のようなクラウドサービスが上陸して有名になってくるかもしれません。