eBASEBALLにドラマあり。プロeスポーツプレイヤーオリックス・バファローズ高川悠選手1万字インタビュー


広報・採用担当の藤沢海です。

2020年、新型コロナウイルス感染症の影響で「おうち時間」をいかに充実させるか、人と会えない中どうやってコミュニケーションをとるか、様々な試行錯誤をした年になりました。

そんな中、オンラインで楽しめるものの1つとして、eスポーツの需要は年々高まっています。

2019年の男子中学生が将来なりたい職業として「プロeスポーツプレイヤー」が第2位となっていることから、2021年も自宅にいながら世界中の人とオンラインで繋がれるエンターテインメントとして、eスポーツはさらに普及されていくでしょう。

出展:中高生が思い描く将来についての意識調査2019

eスポーツにはチーム戦で挑むものやスマホゲームでの個人戦など様々なゲームがありますが、その中に「eBASEBALL」があることをご存知でしょうか?

なんとリアルのプロ野球球団が、KONAMI様から発売されている「実況パワフルプロ野球」シリーズ(通称「パワプロ」)を使ったeスポーツのプロリーグで競っているのです!

「eBASEBALL プロリーグ」公式サイト

 

12球団が実際のプロ野球同様にセ・リーグとパ・リーグに分かれ、日本一の座をかけて争います。

そこで我々ビヨンドは、「今後さらに盛り上がっていくeスポーツ業界に貢献しながら、コロナ禍が続く地元・大阪を盛り上げていきたい!」という想いのもと、「eBASEBALL プロリーグ」2020シーズン オリックス・バファローズ様とスポンサー契約を締結させていただきました!

▲大阪オフィスまでお越しいただき対戦までしていただいた指宿選手・藤本選手と、ボロ負けした代表取締役 原岡

 

スポンサー締結に加えて、「オリックス・バファローズ応援サイト」の作成も担当させていただきましたので、ぜひご覧ください。

eBASEBALL プロリーグ 2020シーズン オリックス・バファローズ応援サイト

ということで今回、eBASEBALL プロリーグ 2020シーズン真っ只中の、オリックス・バファローズの代表選手 高川悠 選手に「パワプロを極めようと思ったきっかけは?」「eスポーツ業界の今後はどうなっていくのか?」など、eBASEBALLの深い話からeスポーツ業界のことまで根掘り葉掘りインタビューさせていただきました!

▲応援サイト制作を担当した野球好きの開発エンジニアとともにオンラインでお話を伺いました

 

目次

  1. オリックス・バファローズ代表選手 高川さんに初インタビュー
  2. パワプロは技術よりも準備が大事
  3. パワプロの操作性は毎年変わっている!
  4. 高川選手はポーカーフェイス?
  5. リアル野球とは戦い方が違う
  6. eスポーツをもっとエンターテイメントに

オリックス・バファローズ代表選手 高川さんに初インタビュー

―今回ビヨンドがオリックス様のスポンサーにならせていただいたことで、eスポーツプレイヤーの方のことをもっと知ってみたいと思いましたので、色々お話を聞かせていただきます。よろしくお願いします!

よろしくお願いします!

―ではまず、高川さんの簡単な自己紹介と経歴をお聞きできればと思います。

高川悠といいます。年齢は30歳で埼玉県在住です。

これまでの経歴はあまり明かしてないんですけど、大学を出てからこれと言って何するわけでもなく、2018年にパワプロのプロリーグが始まって、そのプロリーグに兄が参加していたんですね。

▲読売ジャイアンツ代表選手である高川さんのお兄様。セ・パ交流戦戦ではオリックスの指宿選手と対戦しました。

 

兄は元々パワプロが趣味でオンライン対戦も昔からやってて、僕はほかのゲームを趣味でやっててパワプロからは離れてました。

でもそのプロリーグを見て「かっこいいなぁ」と思って。

当時は3人1組のチームで、「チーム戦でやるって面白いなぁ、自分がプレイしたらどうなるのかなぁ。」と思ってプレステ4から遊び始めました。

そしたら遊んでるうちに段々勝てるようになって、上手くなるのも楽しいし、いつかあの舞台に立てたら楽しいだろうなぁと思って、夢を持ち始めました。

そこから真剣にプロを目指し始めたのは2018年の11月あたりで、9ヶ月くらい真剣にパワプロをやって、プロリーグのテストは2019年の8月後半でした。

プロフィールに「パワプロ歴25年」と書いてありましたが、かなり長いですよね?

盛ってるかもしれないです。

物心ついたあたりにスーパーFFファミコンのパワプロ3をやっていました。

それを兄と一緒にやったのが初めてだったので、歴としては多分兄と一緒なんですけど、プロフィールのパワプロ歴だと兄より僕のほうが長く書いちゃってるので、そこらへんはあいまいです(笑)

―そのころからお兄様のプレイは上手だったんですか?

3歳年上なので、差はありましたね。

イメージ的には7対3くらいでした。

そのころは遊んでいただけなので練習とかは特にしてなくて、ゲーム好きですけど上手いって程の子どもではなかったです。

―お兄様がプロになられてから高川さん自身も本格的に練習し始めたんですね。

そうですね。

パワプロのプレイヤーって「センスあるなぁ」とか「天才だなぁ」って思う人もいるんですけど、実は地道にやればそこそこ上手くなれるゲームだと思っていて。

やってることは結構単純で、言ってみればカーソルボタンを動かして右手で×ボタンを押すだけのゲームなので、反復練習すれば再現性が高いゲームだと思います。

―ちなみにリアルの野球はされるんですか?

高校まで硬式野球をやってました。

白球に精神を授けた身だと自分では思っています。

僕は背がちっちゃくてホームランをぼかすか打てるタイプでもないんですけど、パンチ力が自分では魅力だと思っていて、背が低いながらもめっちゃ引っ張る打撃をして2ベースとか打ってたりしてました。

背が低いからプロ野球の選手は諦めていたんですけど、森友哉選手(現 埼玉西武ライオンズ)が出てきたときはびっくりしましたね。

―プロゲーマーになるための試験はどのような内容だったんですか?

僕が入った時はまずオンライン予選があって、東日本で大体90人、西日本で90人、計180人が突破できます。

オンライン予選を突破した人が東西で分かれて、オフライン予選という形で6人1グループの総当たり戦でリーグ戦を5試合やります。

例えば5勝0敗で1位抜けになるみたいな。

そこから50~60人くらいが勝ち抜いて面接に行けるという流れです。

―面接ではどんな質問をされるんですか?

人としての資質を見る感じですね。

プロゲーマーなので上手けりゃ上手いほどいいんですけど、やっぱりエンターテイメントなので「この人は見てても面白くないだろうなぁ」っていう見方もやっぱりあるんじゃないかなと思います。

―そうなんですね、上手いだけではダメという。

でも実力さえあれば、『孤高のプレイヤー』みたいになれます。それもまたかっこいい。

まぁ、面接のときはそこまで見られないかな、どっちかっていうと素行面を見られてたと思います。

受け答え自体は「どうしてパワプロを始めたんですか?」とか「プロになったら何がしたいですか?」という質問に想いを述べました。

そこから合格した48名がドラフト会議にかけられました。

継続選手が20名いたので、1チーム4人の12チームで合計48名くらいになるようにドラフト会議をして、結果24名くらいになりましたね。

ほかのプレイヤーの方は知ってる方もいますし、ゲーム内のランキングで1位~50位くらいの方は対戦であたったときに「あ、あの人だ」って分かります。

結構パワプロの界隈って仲が良くて各々でオフ会とかやりますし、近い人同士でご飯食べに行ったり仲良いグループみたいのはありますね。

パワプロは技術よりも準備が大事

―試合がない日の練習はどれくらいされていますか?

試合がない日の練習時間は平均すると3時間くらいで、長い日だと10時間以上やることもあります。

惰性で試合をやり続けてるというか、オンライン対戦やるだけって楽しいだけだったりするので、それが練習なのかどうかっていうのはあるんですけど。

練習モードとかコンピューターと対戦するモードを重視してやっていて、コンピューターは1番難しいレベルにしています。

―プロの方からするとコンピューターはどれくらいのレベルなのですか?

意味不明な打撃をされたりするので、強いとかじゃなくてズルいです(笑)

コンピューターに勝つことが目的じゃなくて、コンピューターがナイスピッチを出してくれるので、それを打つ練習にしている感じですね。

実際の試合を想定してケースバッティングとかを考えながらやっています。

前までは「とにかく根性で頑張ろう」という気持ちだったのですが、努力論だけだと限界がありました。

なので、「上手くなるために何をしなきゃいけないか逆算しながらやろう」という風に方針転換したら結構道が開けてきました。

課題を見つけて潰して、長所を伸ばすためにはどういう考え方すればいいかなとか、そういうのをひとつひとつ考えて見つけていったら、自分の中で感触の良い技術が身に付いてきたかなって思います。

―プロフィールの得意戦術に「ヒット性の打球をもぎ取る守備操作」と書いてありましたが、守備を得意とされているのですか?

実は僕、打撃が得意だと思ってたんですよ。

最初のプロリーグ1年目のときに、打撃を見せつけて「スゲぇやつ現れた!」って思われたいっていう欲があったんですけど、実際に試合始まると緊張で打撃も投球もダメダメで、極限状態の中でちゃんとできたのが守備だけだったという。

そこから守備がフィーチャーされ始めましたね。

―やはり試合のときは緊張するのでしょうか?

去年の試合は特にしましたけど、今年は去年ほどじゃなくて場慣れしたのかもしれないです。

去年はもう努力論で「人生かけてパワプロしてます!気持ちが強い方が勝つんだ!」みたいな感じでいったら、空回りしちゃったというか。

今年は勝つことだけ考えて、相手に勝つために何をするかを考えました。

―対戦相手が決まったらこの人に勝つにはどうしたらいいか戦術を考えたりするんですね。

対戦相手発表が2日前で、相手の過去の試合とか配球傾向とか、どの球を得意としてどの球が苦手で隙があるかなとかを考えて、事前に配球をイメージしてから試合に臨みます。

その作業が多分一番大事だと思って、技術よりもその準備段階の方が勝敗を左右するんじゃないですかね。

―ぶっつけ本番ということではないんですね。

見てる側の人は「技術 対 技術」だと思ってるかもしれないけど、データを読むことのほうが大事ですね。

パワプロの操作性は毎年変わっている!

―ゲームの操作性は昔と今では変わっているんですか?

毎年アップデートで運営がプレイヤー側の意見も取り入れながら、ゲーム性をブラッシュアップしていて徐々に変わっています。

なので去年と今年でだいぶゲーム性は変わっていて、ユーザーからの意見が反映されて、強振で打撃が打ちづらくなってミート打ちが強くなりました。

―プレイヤーの方からしたらやりやすくなったのでしょうか?

戦術の幅がグンと広がりました。

去年はパワーのある選手が強振してホームラン打ってるゴリ押し系のゲームでした。

ホームランが打てない選手とか、どうしてもほかのチームよりホームランが打てないところはミート打ちでしのぐという戦い方だったんですけど、今年はミート打ち優先というか。

パワプロで強くなるにはあの豆粒みたいな強振をどうやって操るかが大事になってきます。

そして強振をモノにできたら、ミート打ちをしたらどんな打球が飛ぶかというのを把握していきます。

対戦になると強振すると見せかけてミート打ちしたり、ミート打ちしますよーっていう雰囲気を出しながらも、高い甘めの球とかを誘発してそれを強振で叩きにいくとか、今年は特にそういうプレイが多くなりましたね。

去年は基本強振で、ホームラン打者でミート打ちしたりすると「うわ、あいつ逃げたよ、あいつ下手だな」みたいな心が弱い判定されちゃったんです。

ゲームの性質としてホームランが打ちやすかったので、ホームランになりそうな球は強振で打っていって、それがちょっとズレちゃったとしても仕方ないよね、みたいな感じのゲーム性でした。

プロリーグもホームラン王の本数が15本だったので、やっぱりホームランが出やすい環境だったんです。

今年はミート打ちがしやすくなったので、より確率の高い勝負をしたほうが勝ちに繋がるよね、ってミート打ちする選手が増えました。

高川選手はポーカーフェイス?

―個人戦とチーム戦ではどちらが好きですか?

断然チーム戦ですね。

チーム戦の方がやってて楽しいかなって思います。

見てる側としても、個人戦だとどうしてもやっぱりトップの5人ぐらいしか興味なくなっちゃうんじゃないかなって思うんですよ。

もう本当に極めてるプロ対プロみたいな形になっちゃうんじゃないかなという危惧があって。

―チーム戦だと対戦中にチーム内でやり取りもされていましたよね?

してます。この場面はバントしようかとか。

今年はソーシャルディスタンスを保ちながらボイスチャットでやり取りをしています。

実際ゲームをやるのにプレイするのは1人だけなので、後ろの3人要らないだろって思うかもしれないんですけど、やっぱり人対人が戦うってなると感情が出た方が絶対面白くなるんですよね。

ワイプに仲間が映って点が入った時に仲間と一緒に喜ぶだとか、仲間だけ喜んでプレイヤーだけは涼しい顔してるとか(笑)

色々そういうのは楽しめるかなと思います。

―オリックスの前田選手は開幕戦のとき泣いてらっしゃいましたよね?

あ~ボロ泣きしてました。

▲開幕戦で見事勝利したオリックスの前田選手。試合の動画はこちら

 

僕この「eBASEBALL プロリーグ」って上手いゲームを見るんじゃなくて、その人のドラマを見る場だと思っているんです。

プライドをかけて準備してその場で戦うっていう、人対人のそれまでの成り行きだったり、関係性だったりを見てもらうっていうか。

その背景とかを楽しみにしてる人も結構多いです。

例えば前田選手でいうと、2017年の全国大会で優勝した経験を持ってらっしゃるんですけど、その決勝戦で戦った人が中日のキャプテンの菅原選手で、その人と前田選手が今週当たる事になったので、そこのドラマを楽しむこともできると思います。

▲オリックス 前田選手 VS 中日 菅原選手の試合動画

 

―試合中の高川さんはポーカーフェイスでありながらも笑みがこぼれている風に見えたのですが、自分のメンタルをフラットに保つこだわりはあるのでしょうか?

僕 結構ニヤケ顔で、真剣な顔してても笑いをこらえるのが苦手なんですよね。

なので試合中はああいうよくわからない表情になっちゃいます(笑)

去年はがむしゃら感が出過ぎちゃって、自分で見返してちょっと恥ずかしいなぁダセぇなぁと思っちゃいました。

なので今年は風格持ってやりたいなと思ってちょっとスカした感じでやっていました。

でも嬉しかったときとかはニヤケ顔が出ちゃった感じです。

―今回の大会に向けての練習量は増えましたか?

増えるんですけど時間よりも何をするかが大事で、先に考えてから必要なことをこなすイメージです。

自分の実力を上げるために自分を振り返る時間が増えた感じです。

本当のところを言うと、去年は「eクライマックスシリーズ」まで進んだんですけど、そこで負けちゃって心が折れちゃったんですよね。

自分の中で一生懸命やれば世界は自分に振り向いてくれるだろう感があって、とにかく人生かけてやっていれば結果は出せるかもしれないみたいな、そういう淡い期待があったんですけど打ち砕かれて、この先どうやってもたどり着けない領域に対戦相手がいるんじゃないかみたいな感覚になって。

そこからしばらくパワプロは触ってなかったんですけど、でももう1回やってみようかなと思っていた時に継続選手にしてもらえたので、そこからまた火がついて。

ゲームもパワプロ2019から2020に変わって、また1からやり直しました。

なので2020年の2月から2020が出た7月ぐらいまでは全然パワプロを触っていませんでした。

―ライバル視している選手はいますか?

個人ではあんまりいないかもしれないですが、思い入れがあるのはやっぱり巨人です。

プロになるきっかけになったのが兄の試合で、巨人を応援しながら見ていたので、巨人がセリーグだと勝って欲しいし自分がe日本シリーズにいって巨人と戦って勝ってみたいなと思います。

―兄弟対決は過去にありましたか?

まだないですね。

今年実現する可能性は大いにあったんですけど、交流戦の前節終了時点で3位という状況の中で戦うとしたら、キャプテンの指宿さんが巨人戦に行くのが妥当だろうという判断になりました。

―巨人はやっぱり強いチームですか?

実力者揃いのチームだと思います。

ものすごくこだわりを持っているタイプなので、今年だと特に隙が生まれちゃうのかなっていう。

巨人のキャプテンの舘野選手は強振率100%なんですね。

めちゃくちゃホームラン打ってくるので間違いなく強いし去年もMVPとってて、もしかしたら誰よりも強いかもしれない選手です。

ただ今年のゲーム性になったら強振率100%だとメタられちゃうし、対策が立てやすいのかなとは思います。

※メタる=「戦略的に優位に立つこと」

でもそこが良さでもあり応援したくなるところで、覚悟を持ってゲームをやってる人なんだなと思いますね。

舘野選手は誰よりもこだわりがあって亀井選手の大ファンなんですけど、1年目の「eクライマックスシリーズ」の時に亀井選手が絶不調を引いちゃってもレギュラーでスタメン出場させてました。

それぐらい自分のこだわりを大事にしてゲームをやってる方ですね。

やっぱり人より突き抜ける人って合理性を超えた何かを持ってるほうが、上にいけるんじゃないかってその時思いました。

リアル野球とは戦い方が違う

―1番中田翔というのがパワプロならではの戦術なのかなと思ったのですが、ほかにも現実にはないような戦い方はあるのでしょうか?

1番中田翔というのは北海道日本ハムの中で1番強い選手だから、たくさん打席を回したいっていう気持ちと、「併殺」っていう特殊能力があるので1番で使うことによって併殺が発動しない状態で打っているという狙いがあるので、中田選手は1番がセオリーなんです。

それか、ランナーを溜めてから併殺無視でホームラン狙いにいくかどっちをとるかですね。

多く打席を回したいというので、併殺を持っているグラシアル選手とか足の速い上林選手とかを1番にして、併殺を持っていない柳田選手を2番にしたりというのがパワプロ的にはセオリーになっています。

ほかにも「投手の勝ち運・負け運」というのがあるんです。

勝ち運があると味方の野手のパワーが5上がって、負け運だと5下がります。

例えば、負けてる時とか同点の時の4回もしくは5回で、2アウト取ってから勝ち運を持ってる投手を無理やり登板させて、抑えて味方の攻撃に繋げるという。

そういう勝ち運継投というのがパワプロ特有の戦術だと思います。

eスポーツをもっとエンターテイメントに

―コロナ禍の影響もあり奇しくもeスポーツ業界が盛り上がっている中、高川さん自身何か変化はありましたか?

変化で言うと、プロになったことでTwitterとかで応援のコメントをもらえたり、実際の試合がYouTubeとか配信サイトで公開されて、チャット欄で反応をもらえるようになったというのは1番の大きな変化ですね。

上手いプレイをしたら賞賛されて嬉しいですし、上手くいかないときに良くない反応されるともっと上手くやんなきゃなぁという気持ちになります。

現実問題、実生活に影響があるかって言うとまだその段階に来てなくて、プロ野球と比べるとどうしても規模の問題もあります。

eスポーツ業界が発展していくとしたら、もっとポピュラーで広く受け入れられる娯楽ジャンルに成長していく必要がありますし、どうしてもニッチなジャンルなのかなと思いますね。

これは僕の考えなんですけど、エンターテイメントの本質って「心から楽しんでる人を見ると、見てる側も楽しい気持ちになれる」というのがあると思います。

演者が楽しくやっている姿を見てもらって、それを見て「あぁ楽しそうだな」とか、あんまり興味がなかった人でも興味を持ってもらえるような、そういうものだったらいいなと思います。

―プレイヤーの方がそういう意識も持ってプレイされているというのは初めて知りました。

でもまだまだ個人としてだと、どうしてもできることは限られてしまいますね。

そういう意識を持ってやるのは大事なんですけど、どうしてもまだこの「eBASEBALL プロリーグ」は個人の数字を伸ばしていかないといけない状態なんです。

1番注目度の高い選手で巨人の吉田選手という方がいるんですけど、その方はTwitterのフォロワーが6万人いてファンが1番多い選手なんです。

でも、その次になると数字が結構ガタっと落ちて数千人とかになっちゃうので、この先ファンビジネスとして伸びていくにはその数字を個人で伸ばしていく必要があります。

―ファンになってもらうために、もっと選手のストーリー性やキャラクターに注目されてほしいですね。

今、「eBASEBALL プロリーグ」を楽しんでいる方は、コンテンツを追いかけるeBASEBALLファンの方が多いかもしれないですね。

その中で48人の誰を見ようかな、この人かっこいいから見てみようかな、とかそういう見方もできます。

今年はKONAMIさんの取り組みとしてVTuberが「eBASEBALL プロリーグ」を見る配信をやっていたりして、にじさんじ観戦部屋というのが数万再生されているので、それを入り口として興味を持ってくれる人が少しでもいたらいいかなと。

パワプロ・プロスピ公式チャンネルでVTuberによる試合観戦が生配信されています

 

なのでVTuberのプロプレイヤーが新しく出てきたら面白いだろうし、今の選手は48人みんな男性なので、初の女性プレイヤーが出てきたりしたら面白いかなと思います。

―リアルな野球だったら男女分かれますが、パワプロだったら関係ないですもんね。

でもVTuberが出ていいかっていうのはルールを確認しないといけないですね(笑)

顔公開と本名公開が前提としてあるので、ルールそのものを変えないといけないかもしれないです。

この先、子どもたち「eスポーツ楽しいよ」という謳い文句でプレイしてもらったり見てもらったりする業界にしていくのであれば、「プロになったらこれで飯食えるよ」っていう環境に大人達が守っていかなきゃいけないと思います。

現状、パワプロ1本で飯を食っていくのは現実的ではないんですね。

業界全体で言うと、「eスポーツでプロになれば生活できるよ」って形をみんなで作っていきたいです。

そういうビジネスモデルを考えないと続かないですし、「プロになりましょう」と子ども達に言うのも、ちょっと無責任になっちゃうのかな。

―プロになるための専門学校もあるくらいなので、そこも確立していってほしいですね。

そういう意味でもビヨンドさんみたいに協賛してくれる企業さんにものすごく感謝してます。

これからもそういった応援してくれる人が増えるとプレイヤーとしても嬉しいです。

―こちらこそインタビューの機会をいただきありがとうございました。ビヨンド一同、高川さんをはじめオリックス・バファローズを応援していきますので、これからの試合もがんばってください!本日はありがとうございました!

さいごに

今回、高川さんからたくさんお話をお聞きした中で1番印象的だったのは、エンターテイメントとして観てて楽しい試合になるように意識されているという点です。

レベルの高いプレイをするだけではなく、演者としてもプロ意識を持って業界を盛り上げていこうとしている高川さんの強い想いに、ビヨンドとしても引き続きサポートさせていただきたいと感じました。

実は私自身、パワプロを遊んだことがなく野球のルールはなんとなく知っているくらいのレベルだったのですが、試合の映像を見るとプレイヤーの方々が真剣かつ楽しそうで、点が入ったときにチームメンバーの方々が喜んでいる姿を見ると、自分の心にも共鳴してきて「あぁ、これがスポーツなんだな」と感じ、なぜこんなにもeスポーツが人気なのか理由が分かった気がします。

ゲームをやらない人でも「eBASEBALL プロリーグ」が見てて面白いコンテンツになるように、もっとポピュラーなものになるように、これからもビヨンドは「eBASEBALLプロリーグ」2020シーズンのオリックス・バファローズを応援していきます!

 

© ORIX BUFFALOES

© NPB

© Konami Digital Entertainment

 


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About the author

藤沢海

広報と採用を担当しているプリキュア大好き人間です。広報勉強会や採用イベントで登壇した感想を書いたり、社内のエンジニアにインタビュー記事を書いたり、とにかく書くのが好きです。