【 PCM 】自分の話が人に伝わらない理由が分かった【受講の感想】
目次
トラウマになりそうなアイキャッチ画像にて失礼します。
Webサービス事業部の五島です。
突然ですが、あなたはコミュニケーションで悩むことはありますか?
私もやはりコミュニケーションに関する悩みは一定数あります。
特に自分の言いたいことが伝わらない時や、相手の考えが分からない時などに「いやこれ、どうすればいいの…」と頭を悩ませたことは誰にでもあるのではないでしょうか?
しかし、私はビヨンドの研修を通して PCM というセミナーを受講したことで、上記のようなコミュニケーションに関する問題を解決する糸口を見つけられたと感じています。
この記事では、そんなPCMの概要や実際に受講した際の感想・体験談や気をつけるべき点などお伝えします。
PCMに興味がある方や、コミュニケーションにおいて悩みがある方、「コミュ障 ツラい」が検索履歴にある方は是非続けてご覧ください。
PCM とは?
画像出典:https://www.kcj-pcm.com/main.html
PCMとはProcess Communication Modelの略称で、臨床心理学者・行動科学者のテービー・ケーラー博士によって開発されたそうです。
PCMは1978年より、宇宙飛行士の選抜にも導入されるなどの功績があり、実際に多くの企業で導入されています。
以下にて、PCMを日本で取り扱っている、ケーラー コミュニケーションズ ジャパン様の公式サイトよりPCMの概要を抜粋いたします。
PCMでは、私たちの誰もが“6つのパーソナリティタイプ”を持っているとしています。各タイプには、よく使う言葉、得意とすること、動機づけとなるものがそれぞれあります。これらの特徴を理解することで、自分を知り、相手を知ることができるのです。コミュニケーションやリーダーシップ、マネジメントにおいて、お互いが理解し合え、お互いの良さを引き出すことができたならば、私生活や仕事において最高の成果を得ることができます。
PCMのもう一つの大きな特徴は、ストレス下の行動を予測し対処できることです。日常生活において、落ち込んだり、人を責めたり、イライラしたりすることがあるでしょう。6つのパーソナリティタイプは、ストレスの度合い、状況によって、特徴的な言動を表します。これらを理解することによって、ストレス下の自分や相手に適切に対応し、ストレスから解放する方法を手にすることができます。そして、私生活や仕事におけるトラブルを回避し、周りの人々とより良い人間関係を築くことが可能になります。
このようにPCMとは自己、そして何より他者を6つのパーソナリティタイプから理解し、それぞれの人が持つパーソナリティタイプに沿った適切なコミュニケーションを取り、私生活や仕事でいい成果を得ることを目的としてします。
今回トレーナーとしてPCMのセミナーを実施してくださった講師の方によると、例えばある企業ではPCMを導入することによって、営業マンの成績が大きく上がった事例があるとのことで、しっかり活用できた場合の効果は凄まじいことが分かりますね。
PCM でわかる6つのパーソナリティタイプ
画像出典:https://www.kcj-pcm.com/main.html
PCMでは6つのパーソナリティタイプの階層と数値によって個人の特性を表します。
まずは以下に6つのパーソナリティの名称と概要を記載いたします。
Thinker(シンカー)
- 目標から逆算して考え、効率的・合理的に進める。
- 自分にとって合理的なパターンや秩序を作る。
- 計画立案や事前準備などが得意。
- 無表情で冷静に話し、質問が多い。
Pasister(パシスター)
- 自分の意見を積極的に述べ、他人との議論を好む。
- 価値を認めたものに対しては、献身的に取り組む。
- 自分なりのこだわりを示すものを身の周りに置く。
- 真剣な、自信に満ちた表情で力強く話す。
Harmonizer(ハーモナイザー)
- 自分のことよりも相手のことを優先する。
- 何よりも家族や友人との人間関係を大事にする。
- 雰囲気・環境・居心地に敏感で、それらを大切にする。
- 柔らかみのある微笑を浮かべ、ソフトな話し方をする。
Imaginer(イマジナー)
- 落ち着きがあり客観的。自分も含めた全体を俯瞰できる。
- 内面世界が豊かで、静かに独りでいることを好む。
- 明確な指示があれば、単調作業も苦にせず黙々とこなす。
- 無表情で淡々と静かに話し、自ら会話の主導権は取らない。
Rebel(レベル)
- 「やりたいからやる」のであって他に理由はない。
- 直観やひらめきが鋭く、自由で柔軟な発想力がある。
- とにかく楽しいことが大好き。
- 喜怒哀楽をストレートに表し、表情豊かに話す。
Promoter(プロモーター)
- 環境への適応力に優れ、プレッシャーに強い。
- 人を行動に駆り立てるような、交渉力・説得力がある。
- 「私は他の人とは違う」という雰囲気を持っている。
- 単刀直入に話し、言葉が端的。
これらのパーソナリティタイプは誰もが全ての特性を大なり小なり持っていて、その中でも幼少期より根付いているベースとなる特性(ベースタイプ)、そして生活していく中で、新たに現れた特性があります。そして、その組み合わせによって個人ごとのパーソナリティを分析するようです。
PCMの詳細の解説をこれ以上するとかなり長くなってしまう上に、私の現段階の知識では正確に解説できない可能性がありますので、今回はここまでにしますね。
ここから先はPCM受講の流れや、PCMを知ることでどんないいことがあったか、といった体験談をお届けできればと思います。
PCM 受講の流れ
まず、PCM受講の流れをご説明します。
私がビヨンドの研修の一環で受講させていただいた場合は、以下のような流れで行われました。
1、事前にオンラインにて、45問の質問に答える。
まずはオンラインにて選択式の診断テストを受講します。
こちらを回答することによって、個人ごとのパーソナリティの組み合わせが分析できるそうです。45問あるということで、ボリュームはそれなりにあります。
2、セミナーを受講する
次にPCMトレーナーの方にお越しいただき、PCMの概念や歴史、それから各パーソナリティの特性、診断結果の読み解き方などを丸一日を通して詳しく教えていただきます。
また、セミナー受講の際は自分の診断結果が記されていて、この特性を生かすためにどのように行動すればいいかといった自分専用のアドバイスまで記載された冊子をいただきました。
今まで私は「診断結果を見てあとは書籍等を参考に自分で考えていく」といったパーソナリティ診断しかほとんど受けたことがなかったのですが、PCMはかなり詳細まで各パーソナリティ診断の特性をもった人の言動の実例や、何が強みになり、何が弱みになるかを結果ごとに教えていただけたので、とても身になった印象でした。
「自分がされて嫌なことは相手にするな」は間違い?
PCMの目的である「他者とスムーズなコミュニケーション取る」を実現するために最も大切だと私が感じたのは「自分と他人は同じではない」という考え方でした。
恐らく多くの日本人は「自分がされて嫌なことは相手にもするな」という教えのもとで育てられてきていて、それはもちろん間違いではないと私は今でも考えていますが、場面や、相手のパーソナリティによってはその限りではないということが分かりました。
例えば、ハーモナイザーのパーソナリティを強く持っている人は人との繋がりを重視しているため、人に囲まれると元気が出る場合が多いようですが、一方でイマジナーのパーソナリティを強く持っている人は一人の時間を持つことで心の平穏を保つ場合が多いため、ハーモナイザーの人が元気がなさそうに見えるイマジナーの人を励まそうとして、食事や飲みに誘うなどすると、逆効果になる場合があるようです。
大切なのは何を伝えるのかより、どの様に伝えるのか
上記から、PCMで得た知見を有効に活用するには、以下の考えが大切だと感じました。
- 自己と他者の違いを普段から意識する
- 相手のパーソナリティを知っている場合は、パーソナリティ特性を参考に相手が喜ぶこと、嫌がることを把握した上でコミュニケーションする
- 話が通じない、相手の考えがわからないと感じたときは自分と相手のパーソナリティの違いを再確認する etc.
一度PCMを受けただけでコミュニケーションの悩みを全て無くすというのは難しいかと思いますが、上記のように考えることでそもそもの人間関係のトラブルを避けたり、トラブル発生時の解決の糸口として参考にしたり、より色んなタイプの人と仲を深めるための接し方を考えることができるようになるのではないかと私は感じました。
個人的 PCM の感想 「自己理解はメンタルの安定に繋がる」
※上記は開放感あふれるビヨンドの執務室「窓際スペース」です。
私は生活に余裕が持てなくなった際などに時々イライラしやすくなったり、自信を喪失しがちになったりすることがあるのですが、それらのネガティブな感情の根本的な原因がはっきりとわからず、少々自分を見失う瞬間があります。大抵の場合寝れば思考の視野が広がり解決するのですが、それでもできればこういったネガティブな感情でパフォーマンスを落としたくはないですよね。
ただ、PCMを受講してからは自分のパーソナリティ特性を以前より理解できているため、例えば「今自分が少しイライラしているのは、シンカーの人が嫌がる〇〇な出来事に直面したからだな。」といった具合に、以前よりも客観的に自分のメンタルを把握できるようになりました。
個人的には「分からない」という心理状態が一番メンタルに来るので、例え突発的にネガティブな感情を持ってもその理由がおおよそでもわかっていれば以前よりもキツくないと感じました。
固定観念に囚われてはいけない。 PCM の注意点
このようにPCMの知識を持ち社内のメンバー同士でパーソナリティを把握しておくことで、対人コミュニケーションはよりスムーズにできるようになると私は感じました。もしPCMの注意点があるとすれば、それは「相手のパーソナリティ特性を過信しすぎて柔軟なコミュニケーションを放棄しないようにすべき」という点だと考えています。
つまり、PCMの診断結果は自己や他者をより細かい粒度で理解するための土台であって、PCMの結果が全てだと考えてしまうと、返って自己理解・他者理解を妨げる結果になるかもしれないと感じたため、今後も柔軟に人を見る習慣はつけておきたいと思います。
まとめ
PCMは自己理解・他者理解を深め、より潤滑なコミュニケーション実現の考え方を知れる有意義なセミナーでした。
福利厚生としてこのような経験をさせてもらえるのはとてもありがたいですね。
PCMについて興味を持たれた方は以下公式サイトより、詳細をご覧ください。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。