【詳しく解説】Googleアナリティクスからリファラースパムを除外する方法
マーケティング課のナリタです!
ある日 Google Analytics 4(GA4)の画面を見ると「Referral」の中に不自然なデータがありました。
気になって調べてみると、少し前に流行り出したという「リファラースパム」だと知り、データ計測に邪魔だったので除外しました。今回はその手順を解説いたします!
リファラースパムとは何か?
リファラースパムとは、アクセス解析ツールによる参照元の計測を利用した迷惑行為のことを指します。
悪質なWebサイトからのアクセスを繰り返し行うことで、アクセス解析を行う際にとあるサイトから大量に流入した形跡を残します。その悪質なWebサイトにはマルウェアが仕込まれている事もあり、参照元が気になった計測者が、そのURLを叩くとマルウェアに感染する。という被害が起こる可能性もあります。
リファラースパムの確認方法
では実際にリファラースパムとはどのようなものを指すのでしょうか?実際に弊社ビヨンドのWebサイト情報を登録している GA4 を使用して確認してみましょう。
① Googleアナリティクスを開き「レポート」>「集客」>「トラフィック獲得」の順でクリックします。
この時、画像内で ④「Referral」と表示されている項目が、今回リファラースパムの除外対応を行う部分です。
② 表示項目を「セッションの参照元/メディア」に変更する。
③ このように各メディアの詳細が表示されます。
赤枠で囲っている2つのドメインから訪れたユーザーは、2,300人ほど計測されています。それにも関わらずエンゲージに関する指標のカウントが0であるということは、すべてのユーザーがWebサイトを訪れた後、何もすることなく直帰したということになります。
「関わりのない数百人の人間が全員同じ行動を取る」という現象は不自然なため、赤枠で囲っている2つのドメインがリファラースパムである確率は高いと言えるでしょう。
※ちなみに、このドメインを aguse.jp というウェブ調査を行なってくれるサービスで検証してみましたが、マルウェアやリファラースパムをまとめたブラックリストに記載はありませんでした。
しかし、データ計測に邪魔なので除外していきます。
指定したドメインを除外する方法
ここからは、リファラースパムを計測結果から除外する方法を解説いたします。今回はリファラースパムのドメインをGA4内で除外指定することで対策します。
① サイドバーから「管理」をクリック
②「データストリーム」をクリック
③ リファラースパムが計測されたアカウントを選択
④「Googleタグ」 >「タグ設定を行う」の順でクリック
⑤「もっと見る」をクリックし展開する
⑥「除外する参照のリスト」をクリック
⑦「条件を追加」をクリックし、ドメイン情報を入力。保存してアカウントに反映させる
以上の手順を行うことで、登録されたドメインが表示されなくなります。
まとめ
リファラースパムを除外するには「① 怪しげなドメインを発見し、②ドメイン除外設定を行う」という手順が必要です。
紹介した以外のスパムも多く存在しますので「一度対策したから大丈夫」というわけにもいきません。定期的なチェックを怠らないように注意してください。
最後までご覧いただきありがとうございました。