【企業向け】長期休暇で気をつけたい情報セキュリティ対策について解説
目次
長期休暇は、リフレッシュや家族との時間を楽しむ貴重な機会ですが、同時に情報セキュリティに関するリスクも増加します。システム管理者が長期間不在になるため、セキュリティインシデントが発生した場合に対応が遅れたり、思わぬ被害が発生したりと企業に大きな問題が生じる可能性があります。
ここでは、長期休暇中に気をつけるべき情報セキュリティ対策について解説します。
休暇に入る前に行うこと
以下に長期休暇に入る前に行う予防策について解説します。
クラウドサービスのセキュリティ設定を確認する
長期休暇に入る前に、使用しているクラウドサービスのセキュリティ設定の見直しをおすすめいたします。不要なユーザーのアクセス権限を削除し最小限の権限に留めておくことで、情報漏洩の可能性を下げたり万が一漏洩した際もその原因を素早く特定することができます。
また、知らないデバイスからのアクセスがないか、ログイン履歴を確認することも重要です。
多要素認証の導入
多要素認証(MFA)とは、単一の認証方法だけでなく複数の認証方法を組み合わせることで身元確認を行うセキュリティ強化システムを指します。
多要素認証を導入することで、アカウントへの不正ログインを防止したり、パスワードの漏洩や盗難による不正ログインを防ぐことができます。特に口座情報などの顧客の機密情報を扱う金融機関では、多要素認証が採用されています。
※多要素認証の詳細についてはコチラ
データのバックアップ
情報セキュリティの三大要素には「機密性」、「完全性」、「可用性」があります。データのバックアップはこの中の「可用性」を満たすために重要な作業です。可用性とは、必要な時に必要な情報やサービスが利用できる状態を指します。
万が一データが消失したり、ランサムウェアに感染してデータが改ざん・消去された場合に備え、定期的なデータバックアップを行いましょう。特に休暇前には重要なデータを最新の状態でバックアップすることが重要です。
忘れがちなデバイスのチェック
自宅や外出先で使用するデバイス(スマートフォン、タブレット、ノートパソコンなど)は、休暇前にOSやソフトウェアのバージョンアップデートを行っておきましょう。
このアップデートには「セキュリティパッチ」というOSやアプリケーション、ソフトウェアなどの脆弱性を修正するために、サービス提供者がユーザーへ定期的に配布するプログラムが含まれています。脆弱性を放置しておくと、外部から不正にアクセスされる経路として使用され、内部データを改ざん・消去される危険性があります。
バージョンアップデートを行うことで、その脆弱性を修正することができるため忘れずに行いましょう。
スタッフへのセキュリティ教育
長期休暇前に、社員への情報セキュリティ教育を行うことも重要です。特にフィッシングメールや不審なリンクに対する注意喚起を行い、セキュリティ意識を高めることが求められます。また、休暇中の問題を未然に防ぐために社内コミュニケーションも行いましょう。
まとめ
長期休暇は心身のリフレッシュに最適な時期ですが、情報セキュリティのリスクに対してしっかりとした対策を講じることが不可欠です。クラウドインフラを利用している企業は、これらの対策を実施することで、安全に休暇を楽しむことができるでしょう。事前準備を怠らず、安心して休暇を満喫してください!
参考サイト:https://www.ipa.go.jp/security/anshin/measures/vacation.html
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