VMwareのIaaS型クラウド「vCloud Air」 2017年3月31日で国内データセンター終了
目次
技術営業部の大原です。
VMwareが提供しているIaaS型のパブリッククラウドサービス「vCloud Air」が、
「2017年3月31日」で日本ロケーションから撤退することが発表されています。
【VMware・日本におけるハイブリッドクラウド事業の方針変更について】
「vCloud Air」って?
vCloud AirはVMwareのテクノロジーで構成されたパブリッククラウドです。
特徴は、オンプレミスで稼働しているvSphere環境との高い互換性があり、
ハイブリッドクラウドとしてシームレスに連携・移行できるのが売りにしていたプラットフォームで、
日本でも2014年11月にデータセンターが開設されていました。
「vCloud Air」の今後
既存顧客については、ソフトバンク社と国内パートナー134社が、
他社クラウドプラットフォームの移行先を選定していくようです。
(サービスの新規申込みについては、すでに2016年4月28日で終了しています。)
「vCloud Air」の撤退と「Oracle Cloud] の参入
そういった中で、Oracle社が「Oracle Cloud」で日本市場のシェア獲得を目指しているようです。
【東洋経済から引用】
http://toyokeizai.net/articles/-/102593
ITシステムの構築におけるコスト優位性や運用の簡易さで、業界に大きな変革をもたらしているクラウドコンピューティング技術。2020年には、IT投資の3割がクラウド関連になるとの予測もある。オンプレミス型(自社で保有するサーバーなどの設備をベースに運用する方式)のデータベースソフトで5割のシェアを誇っているオラクルも、クラウドでのサービス展開を本格化している。クラウド化の流れは、ビジネスモデルにどう影響するのか。また、現時点で先行するアマゾン、マイクロソフト、セールスフォースなどに対して、後発のオラクルはどうシェアを奪っていくのか。
まとめ
鳴り物入りでクラウドビジネスに参入していた「vCloud Air」ですが、
AWS・Azure・Softlayer・GCPなどの、
日本での外資系パブリッククラウドのシェアを奪えず、
ユーザーが増えなかったのが原因と思いますが、あまりにも早い終焉です。。。
せっかく vCloud Airに移行したのに、また別のクラウド環境へ移行させなければならないので、
ユーザーも大変そうです。。。
ちなみにHP社もパブリッククラウドを提供していましたが、
こちらもサービス発表から2年ほどで、すでに日本から撤退しています。
【ITproから引用】
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/102203477/
こうやって見ていくと、
鳴り物入りで、日本でクラウドビジネス参入しても、
2,3年後には「どうなっているかわからない」ということを表しています。
引き続き、「Oracle Cloud」がどうなっていくか?の動向を見ていきたいと思います。