AWSの新ロードバランサー「ALB」の特徴について
技術営業部の大原です。
今回はAWSの新ロードバランサー「ALB」について記載します。
ALBの概要
Amazon Web Services(AWS)の新しいロードバランシング(負荷分散)サービス
「Application Load Balancer(ALB)」は、L7スイッチ相当のロードバランシングサービスで、
パケットの内容に応じたコンテントベースのルーティングが代表的な機能となります。
ちなみに このALBが提供開始されたことによって、
従来のロードバランシングサービス「ELB」のサービス名称は
「Classic Load Balancer(CLB)」という名称に変更され、
今後 ELBというサービス名称は、「ALB」と「CLB」の2つのサービスを総称したものとなります。
ALBの特徴
- レイヤー7のコンテントベースで、ターゲットグループに対してルーティング
- コンテナベースのアプリケーションのサポート
- WebSocket とHTTP/2 のサポート
- 複数のアベイラビリティゾーンに跨って、高レベルの耐障害性を実現
- ALB自体が自動的にキャパシティを増減
参考:https://aws.amazon.com/jp/elasticloadbalancing/applicationloadbalancer/
ALBの価格体系
- ALBの起動時間
- Load Balancer Capacity Units (LCU)の使用量
参考:https://aws.amazon.com/jp/elasticloadbalancing/applicationloadbalancer/pricing/
コンテントベースのルーティング
ALB を利用することで、一つのALB の配下に複数の機能(サービス)を設置し、提供することが可能です。
ALBの利用が向いているパターン
以下のいずれかの条件に該当する環境の場合、ALBを選択する価値がありそうです。
- Webアプリケーションをサービス指向で構築している
- WebアプリケーションでWebSocketを利用している
- WebアプリケーションがHTTPSに対応している
- WebサーバーがHTTP/2に対応している
- コンテナで環境を構築している
ただし 以下のケースでは、CLBの選択を検討する必要があるかも知れません。
- HTTP、HTTPS以外のTCP通信の負荷分散をする必要がある
- WebサイトがHTTP/2に対応しておらず、またページ当たりのデータ転送量と比較して、新規接続数やアクティブ接続数が非常に多い
まとめ
ALBは従来のCLBと比べて有用な新機能を備えていながら、
使い勝手に大きな差が無いと思いますので、試して見る価値がありそうです。
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