【まとめ】Alibaba Cloud(アリババクラウド) の 概要・特徴【ポイント】
目次
技術営業部の大原です。
今回は「Alibaba Cloud(アリババクラウド)」の概要・特徴・ポイントのまとめ記事です。
(2018年5月時点の情報です)
「Alibaba Cloud(アリババクラウド)」 の概要
■ ソフトバンクとアリババグループの合弁会社である
SBクラウド株式会社が日本市場で展開しているクラウドサービス。
中国では「Aliyun(阿里雲、アリユン)」というサービス名称が一般的で、
インターナショナルでは「Alibaba Cloud(アリババクラウド)」がサービス名称。
■ 中国最大のパブリッククラウドサービス。(中国ではシェア1位)
■ 中国ECサイト市場 最大の商戦日 11月11日「独身の日」
(ダブルイレブン、W11、双11 とも言われる) のインフラで使われており、
3分売上100億元(約1700億円)、1日売上2.8兆円の流通規模のトラフィックを捌いている。
※ この2.8兆円というのは、楽天の1年間の売上に近い金額。
■ アリババが運営するスマホ決済「アリペイ」のインフラでも使われている。
(中国でのスマホ決済サービスで60%近いシェア)
■ オリンピックのオフィシャルクラウドサービス。(2028年まで長期契約)
■ 世界各国にある 18リージョン のデータセンター。
■ 日本語サポート・日本円請求。請求書払いも可能。(海外リージョン環境も日本円で購入可能)
■ コントロールパネルは、日本語・中国語(簡体字)・英語に翻訳対応されている。
■ 中国を含む各国リージョンのサービスを1つのアカウントで利用可能。
■ 中国でWebサイトを展開するときに必要な「ICP登録・ICPライセンス取得」が
Alibaba Cloud で1アカウント(1契約)あれば、そのままICP申請代行をしてくれる。
(中国国内でWebサイトを開設する際は「事前申請手続き(ICP登録)」が必要)
※ ICPライセンスに関する記事については【こちらから】
■ パッケージメニューだと、インスタンス(Out)のデータ転送料金が定額で利用できる。
(ただしこの場合はデータ転送量の上限値あり)
■ パッケージメニューでは「サイバーセキュリティ保険」が無償で付帯されており、
賠償補償:最大500万円、費用補償:最大20万円 が適応される。
(弁護士費用、お詫び広告掲載費用、復旧に関わる人件費、原因調査費用 など)
「Alibaba Cloud(アリババクラウド)」の機能的な特徴
■ DDoSアタック対策機能「Anti-DDoS」が標準で実装。
(異常トラフィックのクリーニングや破棄を自動でおこなう)
■ サーバー監視が標準機能で実装。(VMインスタンスのECSのみ)
■ CDNのサービスだけを利用することが可能。
(累計1,000ノード以上を以って全地域のカバーが可能)
「Alibaba Cloud(アリババクラウド)」のアカウント開設
AWS・GCPのパブリッククラウドのアカウント開設時・サービス利用時には
「クレジットカード」の登録が必要ですが、
Alibaba Cloud では「本人を証明できる情報の提出」も必要です。
まずクレジットカード情報を登録してから、
「クレジットカードの有効化」を サポートセンター宛に申請する作業が必要があります。
(ここが他社のパブリッククラウドと違うところです。。。)
以下のようにサポートセンターへ「本人を証明できる情報」を提出すれば、
アカウント開設・登録は完了です。(運転免許証のアップロードが一番手っ取り早い気がします)
またアカウント申請してから、10分ぐらいで申請は完了します。
まとめ
所感ですが、数多くあるパブリッククラウドサービスの中で、以下のような要件・用途がある場合は
「Alibaba Cloud(アリババクラウド)」の導入が有効かもしれません。
30,000円 の無料クーポンもあるので、気になる方は一度試してみてはいかがでしょうか。
● ICP登録、申請を一元化したい。
※ AWSの場合、中国でサイト展開する際、中国用AWSアカウントを別途開設する必要がある。(現時点)
● 中国ユーザー向けにリージョンを開設したい。
● 会社の決済で日本円しか対応できない。
● データ転送量の課金は、ある程度安定させたい。 ・・・など
また「Alibaba Cloud(アリババクラウド)」のクラウド設計・構築・運用保守・監視も
お受けできますので、ぜひ ビヨンド までお問い合わせください ~