【Unity】Cloud Content Delivery について【CDN】
目次
技術営業部の大原です。
ついにリアルタイム3D開発プラットフォームを開発する Unity が「CDNサービス」の提供を開始しました。
今回はUnityがCDNサービス「Cloud Content Delivery」について記載します。
(2020年9月時点での情報です)
Unity Cloud Content Delivery の 概要
https://youtu.be/cTQfmMwq24M
・Cloud Content Delivery の設定方法は「CLI」「Developer Dashboard」の2パターン。
・Unityやゲームに関係のないコンテンツにもCDNを利用することができる。
・Cloud Buildと統合されているので、Unityのビルド自動化機能を使って、直接ビルドして公開できる。
・地域レベルでのAPIリクエストのキャッシュ、レスポンシブAPIのプログラムでコンテンツを管理。
・バケットが標準で付いている。
・データ転送量:最初の50GBは無料。
Content Delivery の 初期設定
・先に Unity Developer Dashboard のアカウントを登録し、Unity ID を作成します。
その後 ダッシュボードに接続したら「Develop」をクリックして「プロジェクト」を作成します。「Content Delivery」をクリックします。
・プロジェクトを作成したら、以下のような画面になります。画面上部に「Start a Free Trial」があるので、ココからCDNの利用を開始します。※ クレジットカードの登録が必要です。
また、左側のサイドナビには「Content Delivery」があるので、CDN機能の仕様や設定で迷ったらこのドキュメントを見てください。
Content Delivery の 主な機能
■ バケット
・コンテンツをバケットに編成し、プロジェクトの明確なワークフローを作成します。バケットは プラットフォームや環境などのコンテンツを公開するための単一のコンテキストです。一般的なワークフローの例は、次のような命名規則で、開発・ステージング・生産ビルドのための別個のバケットを保持できます。
例:「ios_staging」「ios_production」
■ エントリ
・バケット内のコンテンツの単一の単位です。エントリはラベルとメタデータをサポートします。リリースを作成すると、バージョニングプロセスと同様に、バケット内のすべてのエントリの現在の状態がキャプチャされます。
■ バッジ
・バッジを使用すると、アプリケーションが使用するリリースを選択できます。固有のバッジをリリースに割り当て、そのバッジの名前を使用してそのコンテンツを要求できます。
バッジをリリース間で移動して、コンテンツワークフローの柔軟性を高めることができます。バッジを移動すると、関連付けられていた以前のリリースから削除されます。一度に1つのリリースにのみバッジを割り当てることができますが、1つのリリースに複数のバッジを関連付けることができます。
Content Delivery の 料金
大規模配信向けのCDNサービスにてしては比較的に低コストな料金設定になっています。
また明らかに大幅なデータ転送量の利用となる場合は、クレジットカード以外の支払い方法も対応できるそうです。
データ転送量 / 月 | GBあたりの料金 |
最大50GBまで | 無料 |
50GB ⇒ 50TB まで | $0.08(約8.5円) |
50TB ⇒ 500TB まで | $0.06(約6.4円) |
500TB 以降 | $0.03(約3.2円) |
まとめ
Developer向けの各種APIも用意されているあたり、Unityだけあって開発者向けのCDNサービスと言えます。
またゲーム以外のコンテンツにも使えて、データ転送量の料金も比較的に低コストなのも魅力です。