なぜ会社の未来を担うエンジニアは昼寝をするのか?【シエスタ制度】
ついに僕がブログデビューしちゃうわけですね。
ついに岡崎リーダーが。
あなたは「シエスタ制度」を知っていますか?
「シエスタ」の語源はラテン語であり、昼休憩を指す言葉です。
スペインの昼食は日本よりも遅く、食事後の昼下がりに睡眠をとる習慣があり、シエスタのあとは再び仕事に戻ります。
一般的に人間の心身の活性は午前中に上昇し正午ごろが最も高く、14:00~15:00ごろにかけて低下します。
活性が低い時間帯は交通事故の起こる頻度が上昇するデータもあることから、睡眠をとることは仕事をする上で合理的なことなのです。
引用:Wikipedia
24時間365日クラウド/サーバー監視を行うビヨンドにおいても、シエスタ制度の効果は計り知れません。
大阪オフィスの休憩室には、「眠り柱」と呼ばれるインフラエンジニアがいます。
休憩に行くとき、ウォーターサーバーに水を汲みに行ったとき、大きなごみを捨てるとき、社内の誰しもが1度はソファーで寝ている彼を目にしたことがあるのではないでしょうか。
岡崎潤一郎。
システムソリューション部のチームリーダー。
ビヨンドで唯一、シエスタ制度を利用している人物です。
岡崎氏は語る、「みんな僕のことどう思ってるんでしょうね」
今回は、ビヨンドのインフラチームをまとめる期待のリーダー、眠りの岡崎氏に「シエスタ制度の効果」について語ってもらいました。
シエスタ制度 導入前の岡崎氏
―シエスタ制度を使う前はどんな働き方をしていましたか?
業務中の息抜きはオフィスでだら~っていうか、割とぼーっとしていました。
▲桜川オフィスの執務室。2018年2月に難波へ移転しシエスタ制度が導入された。
あったかいときとか眠くなるじゃないですか。
でもデスクで寝るわけにもいかんし、隣の席が聖賢さんなので…。
▲(写真右)執行役員のインフラエンジニア 佐藤聖賢氏。現在はカナダオフィスで運用保守を行っている。
なので、気晴らしに歩いてほかの部署の人に話しかけたり、トイレ行くとかしてちょっとだけ歩いたりしてましたね。
周りの人からは徘徊だのなんだの言われてますけど。
▲よくオフィスを歩き回っていることから「徘徊老人」と呼ばれることも。
シエスタは、オフィスが難波に移転して休憩室に大きいソファーが置かれてから使うようになりました。
▲休憩室の広さが旧オフィスの4倍ほどになり、人が十分に横になれるソファーが導入された。代表の原岡がIKEAで時間をかけて選んだ品らしい。
このソファーはほかの上司たちも寝たりしてるので若干臭いますけど。
▲このソファーはカバーを外すのが異様に面倒くさい。年末の大掃除でしか洗濯していない。ファブリーズは毎月している。
シエスタ制度を使うタイミング
―出社時間はだいたい決まっていますか?
僕の場合は結構バラバラですね。
ほんとに朝起きたときの気分とか。
※ビヨンドはフレックス制度のため9:00~12:00の間で自由に出社可能
―眠たくなるのはどんなときですか?
基本的にはご飯食べた後ですね。
ご飯食べたら人って眠くなるじゃないですか。
あと僕、暑いのも苦手なので、オフィスが暑いとぼーっとして眠くなることが多いです。
お昼ごはん後の13時、14時は1番眠くなります。
―昼ごはんは外に食べに行くことが多いですか?
外が多いですね。
―何系ですか?
ラーメン食べに行ったりとか。
なんばウォークの下のとこに行ってます。がっつり系の。確実にデブっちゃうやつ。
ラーメン食べたら究極に眠くなります。
最近やばいっすよ。運動してないし外でないし。筋トレもしてないし。
お酒も好きですし。
―お酒を飲んだ次の日に眠たくなるというのは?
二日酔いでしんどくなってシエスタとることもありますよ(笑)
最悪ですけど。でもたまにですよ。
前の日飲み会で遅くなったときとか。
15分間だけじゃなく頭痛すぎてずっと横になっていたい。
▲とある飲み会の様子
シエスタを使い始めたころ
―初めてシエスタ制度を使ったときの思い出を教えてください
思い出!?
初めてアラート対応したときの思い出、みたいな感じですか。
そうですねー、「寝ていいんや」っていう。
でも最初はすごい気まずかったですね。
制度ができたばっかりのころってみんな使わないので。
―岡崎さん以外誰か使ってましたっけ?
ちゃんとシエスタ使ってるのって、最初のほうに2人いたくらいで今は僕しか使ってないんじゃないですかね。
だからといって「積極的に昼寝しろ」とも言いずらい。
逆に「仕事中に眠くなるの?」って言われたら僕も何も言えないですからね。
―でもみんな眠たくなると思いますよ
眠たいでしょ。
社内のオンラインミーティングであんまり発言しないときとか、まじで眠たくなります。
「あれ、これ、俺いる?」みたいなときがたまにあったりすると。
そのときはなんとなく聞いてるフリをしつつ、それっぽい単語だけ覚えておいて、質問されたときに上手いこと返してます。
でも、ほんとに何にも聞いてなかったときは「え、やっべ、何の話してたっけ」ってなります。
みんなは眠くならんのかな…?
―今はシエスタを取ることに気まずさを感じているんですか?
今は全然気まずくない。
それより眠い。
みんなどう思ってるんですかね。
僕が「シエスタ取ります~」って言ってソファーで寝てるのを見たとき「こいつなんなん?」って思わないのかなって。
―制度を使っているだけなので別に何にも。シエスタしてるんや~くらいの感じです。
まぁ、文句言われることないですもんね。
でも僕以外でここのソファーで寝てる人がいたら、周りは「あれ?」って思っちゃうかもしれない。
パーテーションとか使ったとしてもお互い気使っちゃう。
多分、シエスタを使うには神経の図太さがいります。
僕は慣れちゃって変に図太くなってるんだと思います。
―今は週に何回くらいシエスタをとっていますか?
今はリモートなのであんまり使ってないです。
オフィスに出社してた頃は週2、3回くらい使ってたのかな。
忙しいときは使えなかったり。
余裕があるときか、煮詰まりすぎて何も思いつかんってなったときに気晴らしに寝たりとかします。
シエスタ制度の効果
―15分間睡眠をとることでどんな変化がありましたか?
煮詰まった時とかに「どうしよっかなー」って寝転がって考えたりとか。
「こういうやり方もあるんじゃないかな~」ってイメージができたりとかはありますね。
―寝るだけではなくて1人で考え事をしたいときにとるんですね
完全に眠たくて寝てるときもありますけど。
気晴らしで1回形を変えて考えてみよう、っていう感じです。
やっぱり、煮詰まって座りっぱなしでデスクで考えてても結構しんどい。
休憩室は人があんまり来なかったりして静かなので。
気晴らしに使うのもいいのかなと思います。
デスクにいるとひっきりなしにチャットも来ますし、意識が散漫になっちゃうので。
1回全部なしにして考えたりすると、15分という短い時間ですけど、すごくいいかなと思います。
―もし30分寝ちゃったらチャット放置してる時間も長いですもんね
あとで返すのがしんどいですね。
15分くらいやったら、ちょっとトイレ行ってたんかな~くらいの時間なので。
―でも15分間って短くないですか?
15分は意外と短くてあっという間に終わります。
本気で眠たいときにぱっと目閉じてぱっと起きたらもう10分経ってたとか。
でも、ちょうどいい時間なのかなとは思ったりしますけどね。
寝すぎても逆につらいですから。
―「もっと寝たいなぁ!」とか思ったりしないですか?
それはもう、ご飯食べた後とか二日酔いのときはずっと寝ていたいです。
理性との戦いですね。
もっと寝たいですけど、これ以上放置するとあとで大変なことになるなと思って。
15分間という時間は長かったり短かったりするので、そこはちょうどバランスが取れてるのかなって思います。
―これがもし20分になったらどうですか?
20分になったら30分寝ちゃいます。
なんか、子どもの頃の20分ってあんなに長かったのに、大人になってからの20分ってなんでこんなに短いんだろうって思います。
小学校のころの休み時間とか、あんなに短い時間でドッヂボールして帰ってきてたなんて信じられないです。
あのころの廊下と教室の移動の速さ半端じゃないです。
今ではあのエネルギーは考えられないです。
10分とかちょっと考え事してたらすぐ終わっちゃいます。
たった一人シエスタ制度を使う男
―シエスタを使う勇気はどうやったら身に着けられますか?
図太くなるしかないです。
でも、雰囲気もすごく大事だと思うんですよね。
僕はもう慣れちゃってるんですけど、他の人たちってシエスタを使っていいのか微妙に感じていると思います。
1、2回使ってしまえばあとは楽なんですけどね。
最初が1番使いにくいかなと思います。
そこを率先してリーダーが使っていく、という建前もありつつ。
まぁ、そんなものはないですけど。
―でもリーダーが使っているから自分も使っていいのかなと思う気持ちはありますよね。
上司が誰も使ってなかったら後輩も取らないでしょ。
かと言って、強制できるものでもない。
「寝ろよ」とも言いずらい。
強制はしないけど、ただ休んでもいいよっていう雰囲気を作りたいですね。
15分くらいだったら別に寝て来てもいいよって。
別に、15分空けたからって炎上するってこともそうそうないと思いますし。
あの、アラートがバンバン鳴ってるときに「シエスタ行ってきます」って言われたら、ちょっと空気読もうか、ってなりますけど(笑)
そもそも1人が15分席外しただけでどうにもならんっていう状況がおかしいので。
―シエスタ制度を社内に普及させるには?
別に普及させる必要はまったくないですね。
使いたい人が使えばいいのかなって思います。
それで効率が上がるんだったら万々歳ですし。
今はリモートなので、使う使わないはとくに問題ではないと思うんですけど。
使いずらい雰囲気だから使わないっていうのは違うかなと思うので、そこは配慮していきたいです。
―最後に岡崎リーダーにとって「シエスタ制度」とは?
僕にとってのシエスタは、ビヨンドにとってのお客様と同じくらい大事なものです。
そこまで言ったら絶対アホやろって思われると思いますけど。
―岡崎リーダーだから言えることですよ
なるほど、これでただの寝てる人だったら嫌ですもんね。
これで仕事してなかったらお前なんなん?って話ですよ。
だいぶやばいやつじゃないですか。
とりあえずこの記事がバズることを期待してます。
いや、バズられても困るかな。
「あいつ寝てる人だ」っていじられるし。
眠りの岡崎だっつって。やだな。
眠りの呼吸、壱の型、シエスタ。
ビヨンドの眠り柱。
恥ずいなぁ。
まとめ
岡崎氏のチームメンバーに対する「ちょっと休んでもいいよ」という気持ちが、コロナ禍で疲弊している心を緩和させ、今後もリモートワークを継続させるためのカギになっているのではないでしょうか。
しんどいときは休む、眠たいときは仮眠する、集中力が途切れたら気分転換する、といった自分で自分をコントロールする力は、エンジニアでなくても必要になっていくでしょう。
またビヨンドは大阪オフィス拡大に伴い、2021年4月に移転を予定しています。
「コロナ禍でも来たくなるオフィス」というコンセプトのもと移転計画を進めていおり、オンライン会議ができる個別ブースや、密を避けながらコミュニケーションが取れるオープンスペースなどを設置予定です。
個別ブースにはリクライニングチェアを置いて仮眠を取れるようにする予定なので、よりシエスタ制度が利用しやすくなるのではと予想しています。
実は私自身、1度もシエスタ制度を使ったことがないので、新オフィスで眠くなったときは15分間仮眠をとって岡崎氏のように仕事の効率を上げていきたいと思います。