【さらっと解説】実はおもしろい!? Bluetoothの仕組みと歴史
はじめまして。
見習いエンジニアの卵の
システムソリューション部のほとです。
ブログというものを初めて書かせていただくので、
稚拙な文章で恐縮ですがが温かい目でお読みいただけますと幸いです。
Bluetoothとは (※茶番です)
いきなりですが、
"Bluetooth"ってなんですか。
と聞かれたらなんと答えますか?
数ヶ月前の僕なら、こう答えてます。
「んー、なんかイヤホンをつなぐやつちゃいますかね~」
まあ、間違えてはないんやけどな...(小声
というところから、社内勉強会を機に、今回調べてみました。
本編はここから
さて、前置きが長くなりましたが、本編スタートです。
Bluetoothとは、簡潔に言うならば
「ケーブルを使わずに、データのやり取りや命令を行うための規格のこと。」
のことです。
有線通信の場合
これまでは、
デバイスとデバイスをつなぐ際は
基本的にケーブルを利用していました。(赤外線通信とかは一旦置いておきます。)
具体的には次のような流れでした。
PCとその周辺機器をつなぐために「シリアル・ケーブル」を使用する場合、
PC側には「COMポート」が、機器側には「コネクタ」が必要になります。
機器側のコネクタには次の2つが内蔵されています。
①レベル変換器:電圧レベルを調整するもの
→これは機器とPC間で電圧が異なるため、これがないと誤動作やデバイスがダメージを受ける可能性も。
②UART:マイクロコンピュータとつなぐためのもの
→もう少し詳しく説明すると、次のそれぞれの信号を変換する部品
a. シリアル通信(1ビットずつ、逐次的にデータを送る方式)
b. パラレル通信(複数のデータ信号を同時並列的にそれぞれの通信リンクで送る方式)
とケーブル1つとってもいろいろ入っているんですね。
無線通信の場合
先述のものが、それぞれ下記に置き換えられます
①レベル変換器 → Bluetoothのモジュール
②機器側の コネクタ と シリアルケーブル → Bluetoothのスタック
また受信する側のPC側でも 物理的なCOMポートは不要だが、代わりに 仮想COMポート というものを設置する。
このようにケーブル1本を消すためにいろいろなものを代替していますね。
考えてくれた人には本当に感謝です。ケーブルレスで助かっています。ありがとうございます。
実は長い!?Bluetoothの歴史
1994年:エリクソンの社内プロジェクトとしてスタート
1998年:「Bluetooth SIG」を発足
1999年:Ver.0.8を発表
同年12月:Ver.1.0b発表
2002年:Ver.1.1発表
2003年:Ver.1.2発表
2004年:Ver.2.0発表 ※新たに4社のプロモーターが参画
2007年:Ver.2.1発表 ※ここでペアリング機能導入
2009年:Ver.4.0発表 ※省電力化
2016年:Ver.5発表 ※高速化
私自身、ここ最近の技術かと思っていましたが
実際はここまで歴史のあるものとは思っていませんでした...
ただし実際、現在のような機能が搭載されているのはここ10年くらいのようです。
※番外編 Bluetoothの由来
Bluetooth という単語は直訳すると「青い歯」となります。
これははるか昔の「ハーラル・ブロタン・ゴームソン1世」というデンマーク王の呼び方です。
彼はノルウェーとデンマークを交渉により無血統合しました。その彼の死歯が青黒い灰色だったそうです。
このことから、当時乱立していた無線通信規格を統合したいという願いを込めて名付けられたそうです。
勉強会資料
参考文献
工学社,2021,瀧本往人「基礎からわかる「Bluetooth」第3版」
Bluetooth SIG 公式HP
https://www.bluetooth.com/