クラウドサーバー と 物理サーバー との比較・違いを教えてください。
クラウドサーバー と 物理サーバー(オンプレミス) との比較・違いについて、以下のような特徴があげられます。
クラウドサーバー の特徴 | |
安全面 | ・ハードウェア基盤(サーバー / ネットワーク)が標準で冗長化されているので、ハードウェア障害によるサービス停止が少ない。 |
運用面 | ・サーバーの場所を選ばず、すぐにサーバー構築や台数追加、スペックアップができる。
・高負荷なアクセス時に対して、サーバーのスケールアウト調整ができる。 |
料金面 | ・データ転送量が従量課金制となるクラウドが大半なので、毎月のコストが変動する。
・AWS や GCP、Azure、Oracle Cloud などに代表される、海外系のクラウドサービスは、毎月の為替影響でサービス利用料が変動する。 |
メリット | ・リソースを必要な時に必要な分だけ追加でき、また 容易にリソースを追加できる。
・クラウド導入時にサーバー構成が最小構成であっても、サービス開始後にスペックアップ可能。 |
デメリット | ・ハードウェア基盤や構成がブラックボックスなので、ハードウェア起因による障害発生時の原因特定、性能評価の判断が難しい。
・データ転送量が従量課金制なので、毎月のサービス利用料のコストがアップする可能性がある。 |
総合評価 | ・ソーシャルゲーム や ECサイト、メディアサイト・デジタルコンテンツなど、サーバーへの負荷が突発的に変化するサービスは、リソース追加やスケールアウトなどを素早く対応できるクラウドが適しています。
・クラウドの信頼性としては、大半のクラウドサービスが、セキュリティ / プライバシー / コンプライアンス統制についての保証を提供するために、毎年 国際的に認証された監査機関による、第三者監査を定期的に受けています。 |
物理サーバー(オンプレミス) の特徴 | |
安全面 | ・データ格納される場所が物理的な環境化にあるので、サーバーの所在が明確になっている。 |
運用面 | ・サーバー / ファイアウォール / ロードバランサー などの マシンリソースを1社で占有できるので、自社の要件に応じた独自システムとしてカスタマイズしやすい。 |
料金面 | ・初期の導入費用にコストを要するが、月額費用は固定となるケースが多いので、毎月のコスト管理としては安定する。ただし、インフラのメンテナンス工数、データセンターのラック費用、電気代、ハードウェアのメーカー保守の更新 など、間接的に見えない人的コストが発生する。 |
メリット | ・1社占有なので、他ユーザーのシステムの影響を受けない。 ・CPU / メモリなど、マシンやリソースの性能が明確である。 |
デメリット | ・物理的なハードウェア故障による、サーバー停止のリスク。 ・ハードウェアリソースのスペックアップが難しい。 ・ハードウェアを初期導入する際、システムのサイジング・見積に時間を要する。 |
総合評価 | ・サーバーマシン / ハードウェアのリソースを最大限に利用できるため、外部のインターネットを介さない、ミッションクリティカルなシステムを開発する場合は、クラウドよりも物理サーバーの方が 安定した高いパフォーマンスを維持することができます。
・クラウドサービスと比較した性能評価では、3倍以上のパフォーマンス結果が得られるという調査もあります。 |
※ なお ビヨンドでは、クラウド環境によるサーバー構築・運用保守のサポートに特化しているため、オンプレミス環境のサーバー構築・運用保守のサポート 及び オンサイト対応はおこなっておりません。あらかじめご了承ください。
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